
今調査は2009年8月26日から31日の間、インターネット経由で15歳-79歳の男女を対象に行われたもので、有効回答数は10万6178人。国勢調査の人口構成比に合わせた集計を行った上で分析が行われている。
新型インフルエンザのワクチンについては現在【医療関係者とハイリスク者などを対象・新型インフルエンザのワクチン接種優先対象者最終素案発表】などにもあるように、今年10月末の供給開始に向けた接種優先順位の意見受け付けが終了し、現在方針の最終決定待ちの状態にある。あくまでも任意接種のために接種の是非は本人の意思に任されるところがあるが、【新型インフルのワクチン予防接種、過半数が希望・拒否は2割程度】にもあるように接種希望者が5割、望まない人が約2割という結果になった。
それではその「接種を望まない人」に、なぜ望まないのか、その理由について複数回答で尋ねたところ、もっとも多かった回答は「予防接種を受けたとしても、かからないとは限らない」だった。全体の45.3%がこの意見を支持している。

あなたが、新型インフルエンザワクチンの予防接種を受けたいと思わない理由(接種に否定的な人限定)
それこそ季節性インフルエンザのワクチンにしても、予防効果は100%では無い。新型インフルエンザとなればなおさらで、ワクチン非接種の人と比べてどれだけ感染リスクを減らせるか、というものでしかない。しかし感染リスクが減らせれば、それだけ本人の負担はもちろん、感染した場合の医師や看病をする周囲の人々の負担、そして感染リスクをも減らせるし、世間全体としての流行拡散を抑えることもできる。個別問題の認識としては間違ってはいないが、社会全体の防疫体制上の考えとしては及第点は与えられない選択肢といえる。
「弱毒性(正確には低病原性)だからかかっても大丈夫かも」という認識も、正しくもあり間違いでもある。健康体ならば確かに重症化リスクは低いが、それでもゼロでは無い。この状況も季節性インフルエンザと同じ。そして自分自身が軽い病状で済んでも、周囲のハイリスク者(子供や内臓疾患を持つ人など)に感染する可能性を考えれば、こちらも社会全体の考えとしては及第点を与えられない。
これらの認識や正解事例から分かるように、現在進行形で流行している新型インフルエンザは低病原性であるだけに、「本人の罹患(ハイリスク者は特に)」への心配はもちろんだが、それ以上に「二次的影響・被害」が重要視されていることに注意しなければならない。
【子供と妊婦と新型インフルエンザ】で紹介した沖縄の事例のように、「低病原性だからと油断してすぐに来訪せず、自分の都合の良い時間帯に病院へ行くので休日に患者が殺到し、病院機能がマヒしてしまい、他の病人の治療ができなくなる」こと。そして「本人は健康体だからかかっても軽度で済む」とばかりに感染を周囲に押し広めてしまい、ハイリスク者への感染可能性を高めてしまうこと。新型インフルエンザのワクチン接種はこの2点を避けるためにも重要な役割を果たしていることを忘れてはならない。つまりワクチン接種は自分自身のためだけではなく、周囲の人、そして社会全体のリスクを減らすために行われるのである。
新型インフルエンザのワクチンについては現在【医療関係者とハイリスク者などを対象・新型インフルエンザのワクチン接種優先対象者最終素案発表】などにもあるように、今年10月末の供給開始に向けた接種優先順位の意見受け付けが終了し、現在方針の最終決定待ちの状態にある。あくまでも任意接種のために接種の是非は本人の意思に任されるところがあるが、【新型インフルのワクチン予防接種、過半数が希望・拒否は2割程度】にもあるように接種希望者が5割、望まない人が約2割という結果になった。
それではその「接種を望まない人」に、なぜ望まないのか、その理由について複数回答で尋ねたところ、もっとも多かった回答は「予防接種を受けたとしても、かからないとは限らない」だった。全体の45.3%がこの意見を支持している。

あなたが、新型インフルエンザワクチンの予防接種を受けたいと思わない理由(接種に否定的な人限定)
それこそ季節性インフルエンザのワクチンにしても、予防効果は100%では無い。新型インフルエンザとなればなおさらで、ワクチン非接種の人と比べてどれだけ感染リスクを減らせるか、というものでしかない。しかし感染リスクが減らせれば、それだけ本人の負担はもちろん、感染した場合の医師や看病をする周囲の人々の負担、そして感染リスクをも減らせるし、世間全体としての流行拡散を抑えることもできる。個別問題の認識としては間違ってはいないが、社会全体の防疫体制上の考えとしては及第点は与えられない選択肢といえる。
「弱毒性(正確には低病原性)だからかかっても大丈夫かも」という認識も、正しくもあり間違いでもある。健康体ならば確かに重症化リスクは低いが、それでもゼロでは無い。この状況も季節性インフルエンザと同じ。そして自分自身が軽い病状で済んでも、周囲のハイリスク者(子供や内臓疾患を持つ人など)に感染する可能性を考えれば、こちらも社会全体の考えとしては及第点を与えられない。
これらの認識や正解事例から分かるように、現在進行形で流行している新型インフルエンザは低病原性であるだけに、「本人の罹患(ハイリスク者は特に)」への心配はもちろんだが、それ以上に「二次的影響・被害」が重要視されていることに注意しなければならない。
【子供と妊婦と新型インフルエンザ】で紹介した沖縄の事例のように、「低病原性だからと油断してすぐに来訪せず、自分の都合の良い時間帯に病院へ行くので休日に患者が殺到し、病院機能がマヒしてしまい、他の病人の治療ができなくなる」こと。そして「本人は健康体だからかかっても軽度で済む」とばかりに感染を周囲に押し広めてしまい、ハイリスク者への感染可能性を高めてしまうこと。新型インフルエンザのワクチン接種はこの2点を避けるためにも重要な役割を果たしていることを忘れてはならない。つまりワクチン接種は自分自身のためだけではなく、周囲の人、そして社会全体のリスクを減らすために行われるのである。
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