新型インフルエンザイメージ情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2009年11月4日、新型インフルエンザと空気清浄機に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては、「身近な人で新型インフルエンザに罹患した人がいる」人は2割に達していることが分かった。多くの人には他人事のように聞こえるかもしれない新型インフルエンザだが、すでに5人に1人は「自分の身近な知り合いがかかっている」状況にあることが分かる([発表リリース])。



今調査は2009年10月14日から19日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は491人。男女比は54.8対45.2で、年齢階層比は20代33.2%、30代29.3%、40代37.5%。

「パンデミック」が宣言されて久しく、多くの人にとっては半ば慣れてしまったような感すらある新型インフルエンザ(インフルエンザA(H1N1))だが、毎週記事として掲載している「東京都内の医療機関における報告数」の推移からも分かるように、感染者数は漸次増加の一途をたどっている。それでは実際に、どの程度の人が「身近な感染」を感じているのだろうか。自分の身近な人で新型インフルエンザにかかった人がいるか否かについて尋ねたところ、全体では2割強の人が「いる」と回答している。

あなたの身近な人で、新型インフルエンザにかかった人はいますか?
あなたの身近な人で、新型インフルエンザにかかった人はいますか?

「自分自身が」では無く「周囲の人が」なので、この値イコール感染経験率というわけではない。例えば40人の「みんな知り合い」的な学校のクラスで1人が感染したとして、その40人に「身近な人で-」と尋ねれば、自分自身はともかく残りの39人は皆「いる」と回答してしまう。確率論的には「同じ感染者を対象として『いる』との判断を下す」場合はゼロに等しいが、無いわけでは無いのでイコールと断じるわけにはいかない。

とはいうものの、5人に1人はすでに「身近に感染者経験者がいる」と回答しているあたり、浸透率の高さがうかがえる。年齢や性別で「知り合い」と判断するコミュニティには差異があるだろうが、「かかった人が身近にいる」割合にはさほど大きな変化が見られなかった。すくなくとも調査母体の年齢層(20-40代)では、変化は見られない、ということなのだろうか。