
今調査は2009年10月14日から10月29日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3263人。男女比は54対46、年齢階層比は10代0.7%・20代8.9%・30代28.2%・40代32.2%・50代19.0%・60歳以上11.0%。子供のいる人は55.3%。
新型インフルエンザに対する不安度を選択肢の中から選んでもらったところ、全体では「非常に不安」が13.3%・「やや不安」が46.5%となり、合わせて59.8%の人が不安をかかえていることが分かった。

新型インフルエンザに対する不安度(末子の年齢別)
これを末子の年齢別に見てみると、子供のいる・いないでは子供がいない方が不安度は低く、いる人は子供の年齢が低い方が不安度が高まる傾向が見て取れる。特に小学校低学年以下、とりわけ出産前(妊婦)や乳幼児の子供を持つ人の不安度は高く、9割近くを示している。新型インフルエンザにおいて妊婦はいわゆる「ハイリスク」対象であるだけに、心配する人も多いのだろう(【参考:新型インフルエンザの予防日常生活上の注意点-糖尿病患者・透析者・妊婦さん向け-(厚生労働省、PDF)】)。
この心配度は、新型インフルエンザの具体的な対策行動にも表れている。もっともシンプルな対策の一つ「マスクをする」について、末子の年齢階層別に尋ねた実行率の結果が次の通り。上記のグラフ同様、子供の年齢が低い方が高い実行率を見せている。

新型インフルエンザの予防対策として日常マスクをしている人の割合(末子の年齢別)
特に妊婦の場合はほぼ半数がマスクをかけている。他の属性では3割弱なのと比べれば、極めて高いのが一目瞭然である。
人が不安を感じる原因にはいくつかあるが、その最たるものは「具体的に何かネガティブなことが起きる”かもしれない”」状態にあること。そしてそれに勝るとも劣らない原因は「何かネガティブなことが起きる”かもしれない”が、具体的なことが”分からない”」という、情報不足・認識不足状態にある。同調査別項目によると、新型インフルエンザについて内容や詳細を知っているか否かに関する問いでは、「症状」について知っている人は56.9%・「重症化しやすい人について」は48.6%・「予防法」は45.9%に過ぎなかった。逆に考えれば半数前後の人が、これらの項目に関してあまり・ほとんど知らないことになる。
正しい情報を適切に、分かりやすく、素早く伝達することで、人間の不安要素は相当量減らすことができる。中には「下手に告知すると不安をあおるだけ」と異論を唱える人もいるが、少なくとも「正しく」「分かりやすく」「素早く」の3原則を守っていれば、そのリスクは最小限に抑えられる。その観点では現状の報道がその役目を果たし切れていないのも問題といえよう。
新型インフルエンザに対する不安度を選択肢の中から選んでもらったところ、全体では「非常に不安」が13.3%・「やや不安」が46.5%となり、合わせて59.8%の人が不安をかかえていることが分かった。

新型インフルエンザに対する不安度(末子の年齢別)
これを末子の年齢別に見てみると、子供のいる・いないでは子供がいない方が不安度は低く、いる人は子供の年齢が低い方が不安度が高まる傾向が見て取れる。特に小学校低学年以下、とりわけ出産前(妊婦)や乳幼児の子供を持つ人の不安度は高く、9割近くを示している。新型インフルエンザにおいて妊婦はいわゆる「ハイリスク」対象であるだけに、心配する人も多いのだろう(【参考:新型インフルエンザの予防日常生活上の注意点-糖尿病患者・透析者・妊婦さん向け-(厚生労働省、PDF)】)。
この心配度は、新型インフルエンザの具体的な対策行動にも表れている。もっともシンプルな対策の一つ「マスクをする」について、末子の年齢階層別に尋ねた実行率の結果が次の通り。上記のグラフ同様、子供の年齢が低い方が高い実行率を見せている。

新型インフルエンザの予防対策として日常マスクをしている人の割合(末子の年齢別)
特に妊婦の場合はほぼ半数がマスクをかけている。他の属性では3割弱なのと比べれば、極めて高いのが一目瞭然である。
人が不安を感じる原因にはいくつかあるが、その最たるものは「具体的に何かネガティブなことが起きる”かもしれない”」状態にあること。そしてそれに勝るとも劣らない原因は「何かネガティブなことが起きる”かもしれない”が、具体的なことが”分からない”」という、情報不足・認識不足状態にある。同調査別項目によると、新型インフルエンザについて内容や詳細を知っているか否かに関する問いでは、「症状」について知っている人は56.9%・「重症化しやすい人について」は48.6%・「予防法」は45.9%に過ぎなかった。逆に考えれば半数前後の人が、これらの項目に関してあまり・ほとんど知らないことになる。
正しい情報を適切に、分かりやすく、素早く伝達することで、人間の不安要素は相当量減らすことができる。中には「下手に告知すると不安をあおるだけ」と異論を唱える人もいるが、少なくとも「正しく」「分かりやすく」「素早く」の3原則を守っていれば、そのリスクは最小限に抑えられる。その観点では現状の報道がその役目を果たし切れていないのも問題といえよう。
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