めまい先に【脳卒中の主な兆候・症状とは】で脳卒中リスクが懸念される症状について【Healthy Women organization】の言を引用したが、その記事からたどった【アメリカ国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS; National Institute of Neurological Disorders and Stroke)】に興味深いチャートが掲載されていた。いくつかのチェックリストに従って点数を加算していくと、今後10年間の脳卒中リスクを推し量れるというものだ。



チャートは男女別々に、男女とも55歳以上を対象としたもので、年齢や血圧(高血圧の投薬など処理をした上でのものか、してない地の値か)、糖尿病か、喫煙中か、心臓疾患経歴があるか、心房細動の経歴があるか、左室肥大の診断を受けているかについて回答するというもの。それぞれの回答に当てはまるポイントを足していき、その合計をリスク表と照らし合わせることで、今後10年間の脳卒中リスクが分かる仕組み。

↑ 男性用診断表(チャート)
↑ 男性用診断表(チャート)

↑ 男性用合計ポイントとリスク参照用グラフ
↑ 男性用合計ポイントとリスク参照用グラフ

↑ 女性用診断表(チャート)
↑ 女性用診断表(チャート)

↑ 女性用合計ポイントとリスク参照用グラフ
↑ 女性用合計ポイントとリスク参照用グラフ

あくまでもこれはアメリカでの事例なので、日本人の読者諸氏がそのまま当てはめても「あまり」参考にはならない。ただ、チャートの構成を見れば分かるように、そして元記事でも指摘しているように、

・加齢
・高血圧
・喫煙
・糖尿病
・心臓疾患や心房細動の経歴

が脳卒中リスクを加算する要素であることは、知っておいて損は無い。なお元記事によれば、アメリカの50代後半の「今後10年間の脳卒中発症リスク」は男性5.9%・女性3.0%とのこと。日本の場合は食生活などの違いからもう少し平均値は下がるだろうが、上記項目に留意するに越したことは無い。



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