肩こりソニー損害保険は2010年5月27日、健康診断・健康意識に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においてもっとも多くの人が感じている症状は「肩こり」だった。全体では63.3%の人が「自分は肩こりだな」と感じている。一方年齢階層別で見ると、「肩こり」が全年齢層共通の自覚症状であるのに対し、「イライラ感」「体のだるさ」などは20代に多いことが確認されている(【発表リリース】)。



今調査は2010年5月14日から17日にかけて、携帯電話を利用したインターネット経由で20-49歳の主婦に対して行われたもので、サンプル数は1000人。パート・アルバイトと専業主婦の割合は1対1、年齢階層比は20代83人、30代458人、40代459人。調査機関はネットエイジア。

冷え性や腰痛などは、男性より女性の方が多く体感する症状であるとよく言われている。それでは女性陣自らに、「現在自覚のある症状」について複数回答で聞いてその実情を確かめたところ、もっとも多い回答は「肩がこる」だった。63.3%の人が肩こりを自覚していることになる。視界に3人の女性があれば、そのうち2人は肩こり状態という計算。

↑ 現在自覚のある症状(複数回答、上位十位まで)
↑ 現在自覚のある症状(複数回答、上位十位まで)

「冷え性」に直結する「手足が冷たい」は27.1%。4人に1人強という値は決して少ないものではないが、倦怠感や腰痛などと比べれば少なめ。むしろ「イライラ感」が第二位についている方が気になるところ。

さらに不安感を覚えさせるのは、今結果を年齢階層別にした結果のグラフ。

↑ 現在自覚のある症状(複数回答、上位十位まで)(年齢階層別)
↑ 現在自覚のある症状(複数回答、上位十位まで)(年齢階層別)

「肩がこる」は歳を問わず女性全体の悩みのようだが、冷え性をイメージさせる「手足が冷たい」は若年層ほど実態感が多い。そして「イライラ感」「体のだるさ」「めまい・立ちくらみ」は20代が他の年齢階層と比べ、ずば抜けて多いのが分かる。サンプル数として20代が83人しかいないため、やや「ぶれ」が生じている可能性はあるが、それにしても「体のだるさ」「めまい・立ちくらみ」の2項目は単なる「母体数の差異によるぶれ」だけでは説明がつきにくい。

当方(不破)は男性のため、それらの症状に対する原因が認識できかねるのが残念。原因について今調査自身では特に項目は無く、いくつか探ってみたが、例えば【ストレスで もっとも出やすい その症状「イライラする」のと 「元気が無くなる」】【スレトスは若年層ほど溜まってる、定年退職ストレスもさらば】などから、「職場でのストレスを起因としたイライラ感」が想像できる。30代・40代になるにつれて職場に慣れ、スルー力・耐久力も身に付き、ストレスも軽減されるというところだろうか。

ただ、「めまい・立ちくらみ」については「ストレス」でも説明が付きかねる。あるいは無理なダイエットによるものかもしれないが、実際にはどうだろうか? 自覚症状のある、女性読者諸氏のご意見を伺いたいものだ。



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