ストレスクロスマーケティングは2010年8月19日、ストレスに関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうち「ストレスで何らかの症状が生じている」と自覚している人の中で、そのストレスへの対処が自分である程度出来ていると思っている人において、対処法のトップには「美味しいものを食べる」がついた。次いで「寝る」「ショッピング」の順となっている。全般的には男性より女性の方が解決法を見出す傾向が強く、またおおらかな手法を好むように見える([発表リリース])。



今調査は2010年7月29日から31日にかけてインターネット経由で15-69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は2400人。男女比は1対1、年齢階層比などは非公開。

第三者の目には完全な健康体に見える人でも、例えば肩コリや腰痛、疲労感、倦怠感など、病的な症状、あるいは病気とまではいかないものの身体の不調を感じる人は多い(東洋医学的に「未病」と呼ばれる状態ともいえる)。それら何らかの不調を感じる人のうち、「その病状の原因はストレスだ」と実感している人は、調査母体全体の49.2%にも達している。一方、その49.2%の中で、「自分はそのストレスを打ちのめす対処ができている」とする人は27.1%、調査母体全体に占める割合は13.4%という結果が出ている。

それではその「ストレスへの対処」ができる人は、具体的にどのような手段を用いているのだろうか。

↑ ストレスへの対処法(ストレスへの対処ができていると自覚している人)(上位10位まで)
↑ ストレスへの対処法(ストレスへの対処ができていると自覚している人)(上位10位まで)

全体では「美味しいものを食べる」「寝る」「ショッピングをする」で記事タイトルにもある通りだが、男女で随分と差が出ているのが分かる。上位陣を順番に並べると

・男性
「お酒を飲む」「音楽を聴く」「寝る」「インターネットをする」「美味しいものを食べる」

・女性
「美味しいものを食べる」「寝る」「ショッピングをする」「友人と話す」「音楽を聴く」

となっており、男性が内向的・女性は外交的傾向が強いのが分かる。また上記グラフは全体値で上位10位のものをピックアップしたものだが、男性の合計値が358.5%・女性402.6%であり、女性の方が自分自身でのストレス解消に自信を持っているようすがうかがえる。



ストレスは人間として社会生活を営む以上どうしても生じるものであるし、極論として一人で無人島暮らしをしてですら、ストレスと皆無というわけでにはいかない。そして無理に溜めこんでいると、心身ともに疲労してしまう。

ストレスは半ば人間の「さが」と表現しても良い。同時に多種多様のストレス解消法も提示され、マニュアル化され、実践されている。「ストレス解消法が見つからない」という人は色々と確かめ、自分なりの「ベターなやり方」を探してみてはいかがだろうか。


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