ペットの病院ソニー損害保険は2010年12月16日、愛犬・愛猫の健康に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、見たいペット関連サイトの特徴としてもっとも多くの人が同意を示した項目は「病気・病院に関する情報が載っている」だった。ほぼ三分の二が希望している。次点も「しつけ・健康相談のコーナーがある」と、ペットの健康周りを気遣い、関連情報を求める飼い主の姿が投影される結果となっている(【発表リリース】)。



今調査は2010年10月18日から20日にかけて、携帯電話を利用したインターネット経由で、18-59歳の犬か猫を飼っている男女に対して行われたもので、有効回答数は1000人。犬・猫の飼い主比は1対1。年齢階層・男女比は非公開。

【週刊現代とプレモがなぜか…その他色々な雑誌部数の変化(2010年7-9月データ)】にもあるように専門誌はやや厳しい状態が続いているが、その一因と思われるのが犬や猫周りのウェブサイトの充実ぶり。単なる掲示板から色々な機能を取りそろえた本格的な犬猫ポータルサイトまで、多種多様なタイプのものが展開され、愛犬家・愛猫家のハートを直撃している。

それではペットの飼い主達は、ペット関連サイトにどのような情報を求めているのか。複数回答で聞いたところ、もっとも多くの人が望んだ項目は「病気・病院に関する情報を掲載している」だった。65.7%という高回答率を示している。

↑ 見たいペット関連サイト(複数回答)
↑ 見たいペット関連サイト(複数回答)

第二位は「しつけ・健康相談コーナーがあるサイト」。冒頭でも触れたが、ペットの健康周りに関する情報に強いニーズがある、言い換えれば飼い主たちはペットの健康に強い関心を抱いているのが分かる。

第三位には「ペットの写真が沢山掲載されている」。ペットの飼い主は往々にして「自分の」ペットの写真を他人に見せたがるものだが、同時にそのペットの種類自身をも好み、多種多彩な仲間達との気持ちの共有を求めるようだ。あるいは「確かに可愛いけれど、やっぱりうちのが一番」と愛犬・愛猫への愛を再確認しているのかもしれない。

これを飼っているペット別にみると、興味深い傾向が確認できる。

↑ 見たいペット関連サイト(複数回答)(飼っているペット別)
↑ 見たいペット関連サイト(複数回答)(飼っているペット別)

しつけ・宿・店など実際にペットと共に行動する項目では犬の飼い主の方が、写真・動画・壁紙など媒体の上での情報では猫の飼い主の方がニーズが強い。ペットに対する密接感、あるはペットそのものの飼い方の違いが、そのまま飼い主が求める情報の違いに現れているものと思われる。「犬は家族の一員であって、子供だけで育てられるものではない。家族皆で育てるもの」という【「犬を飼うこと」の現実を知るために……「犬を飼うってステキです-か?」】のセリフが思い起こされるような結果ともいえよう。


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