白髪持田製薬グループの持田ヘルスケアは2011年4月1日、髪や頭皮に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、髪や頭皮についてもっとも悩んでいる事柄は「白髪が目立つ」だった。4割近い人が同意を示している。世代別では若年層が「髪型が決まらない」をトップに挙げているのに対し、年齢が上がると「白髪」「髪の毛の細さ」「髪のハリ・コシ」などの点で気にする人が多くなる傾向がある(【同社公式ページ】)。



今調査は2009年7月17日から20日にかけてインターネット経由で20-69歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1030人。男女比は1対1、年齢階層比は20代-60代まで10歳区切りで均等割り当て。

「抜け始めて分かる、髪は長い友達」とは某社のコマーシャルにおけるキャッチコピーだが、その言葉の通り男女を問わず多くの人が経年と共に、髪の大切さを知るようになる。それでは髪や頭皮について、どのような悩み事を抱えているだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフだが、もっとも多いのは「白髪が目立つ」。37.6%の人がこの項目を挙げていた。

↑ 髪や頭皮について気にしていること・悩んでいること(複数回答)
↑ 髪や頭皮について気にしていること・悩んでいること(複数回答)

いわゆる「白いものが増える」状況は経年と共に生じるもので、これは仕方の無い話なのだが、それでも気にする人は多い。一方第2位は「髪型が決まらない」。こちらは若年層が多数を占めるものと思われる(※後ほどのグラフでそれが実証されている)。それ以降の上位陣はいずれも「白髪」同様に主に経年による症状として知られており、シニアの方が髪や頭皮に関する悩みが多いことがうかがえる。

これを男女別で見ると、多くの項目で女性の回答率が高いのが分かる。髪や頭皮の悩みは男性より女性の方が多く抱えていそうだ。

↑ 髪や頭皮について気にしていること・悩んでいること(複数回答)(男女別)
↑ 髪や頭皮について気にしていること・悩んでいること(複数回答)(男女別)

男女差の大きさが目立つのは上位2位「白髪が目立つ」「髪型が決まらない」以外では「髪にハリ・コシが無い」と「枝毛や切れ毛など」。逆に「頭皮のべたつき(脂)」「フケ」は男性回答率の高さが目立つが、これはそもそも症状が生じにくい=悩みの対象になりにくいということであり、「女性はフケや頭皮そのものを(男性同様に自らの頭に生じても)あまり気にしない」ということでは無い。

上位陣を年齢階層別で仕切り直すと、当然のことながら「白髪」はシニア層ほど、「髪型」は若年層ほど高い回答率を見せている。

↑ 髪や頭皮について気にしていること・悩んでいること(複数回答)(世代別)(上位5位)
↑ 髪や頭皮について気にしていること・悩んでいること(複数回答)(世代別)(上位5位)

興味深いのは「白髪」で40代になると急に増加する傾向が確認できる。40代は白髪のターニングポイントなのかもしれない。また、「抜け毛」の回答率も意外といえば意外で、世代による差異はあまり無い。先の男女別でもさほど違いは無かったことも合わせると、「抜け毛」は老若男女を問わずの大きな問題といえよう。


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