
今調査はMedPeer登録会員の医師に対して2011年5月20日から26日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2568サンプル。
ジェネリック医薬品とは「後発医薬品」とも訳される、新薬特許が切れた後に作られる医薬品のことを指す。厚生労働省の承認を得れば特許料ナシで発売ができるので、先発医薬品と比べて値を抑えられる。欧米では一般名(Generic name:成分名)で処方されることが多いことからつけられたもの。「同じ成分を使って安く提供できる、同等の効果が期待できる医薬品」として医薬品業界・政府でも必至にアピールをし、2012年度までには数量シェア30%以上が政府目標となっている。
このジェネリック医薬品に対し、処方を行う医師の立場から疑問や不安は無いかと聞いたところ、85%の医師が何らかの疑問、あるいは不安を覚えるという結果が出た。

↑ ジェネリック医薬品の処方に疑問・不安は
資料には「不安・疑問は無い」「不安・疑問がある」それぞれの立場の位置における具体的なコメントも掲載されているが、「無い」派の医師の意見において「不安は思い込みの面が多いのでは」とする全面的肯定意見がある一方、「薬剤部がきちんと調べ、供給体制や情報提供のきちんとしているジェネリックしか処方できません」「MRと面談し、会社の姿勢をしっかり確認すれば」などのように前提条件の上で「無い」としているところも少なくない。
不安派の具体的な不安もまさにその部分について、疑問・不安を抱いている。

↑ ジェネリック医薬品の処方に関する具体的な疑問・不安(複数回答)
「普及政策への疑問」は別として、他の不安要素はすべてジェネリック医薬品を提供する企業側の姿勢次第となる。品質(副作用や効果も含まれる)をしっかりと保証し、情報提供体質を確かなものとし、安定供給を確実に行う。これらは何もジェネリック云々というものでは無く、医薬品すべてにおいて求められていることに過ぎない。
そして否定派のコメントを精査しても、「ジェネリックだから」という半ば偏見によるものではなく、「先発に比べて効果が悪く先発に戻して欲しいと患者さんより要望」「在庫切れが多く 製造中止となる薬も多い」「副作用時の情報提供などMR(メディカル・リプレゼンティブ、Medical Representative。医薬品メーカーの医薬情報担当者)が全く来ない」「後発品メーカーのMRは価格のみ強調するが薬剤に対する知識は皆無」など、医薬品そのものやそれを提供するサポート上の問題が、疑問や不安を医師に与えている事が分かる。
ジェネリック医薬品の問題では得てして「成分は同じなのだから同じ効果がある”はず”。普及が進まないのは先発医薬品の企業による圧力があるから云々」という論評を耳にする。しかし現場の医師らの意見を拝聴する限りにおいては、医薬品そのもの、そしてそれを提供する環境の面での問題が原因であることが分かる。
最終的に医薬品を服用し、効果に期待をかけるのは患者(となりうる人達)自身。どのみち橋を渡る必要があるのなら、出来るだけ安全な橋を渡りたいと考えるのは、間違った考えではあるまい。一方で橋の持ち主が自らの橋を「リスクのある橋」と自認するのであれば、いかにリスクを減らせるかを真剣に考え、その方法を実行すべきだろう。
ジェネリック医薬品とは「後発医薬品」とも訳される、新薬特許が切れた後に作られる医薬品のことを指す。厚生労働省の承認を得れば特許料ナシで発売ができるので、先発医薬品と比べて値を抑えられる。欧米では一般名(Generic name:成分名)で処方されることが多いことからつけられたもの。「同じ成分を使って安く提供できる、同等の効果が期待できる医薬品」として医薬品業界・政府でも必至にアピールをし、2012年度までには数量シェア30%以上が政府目標となっている。
このジェネリック医薬品に対し、処方を行う医師の立場から疑問や不安は無いかと聞いたところ、85%の医師が何らかの疑問、あるいは不安を覚えるという結果が出た。

↑ ジェネリック医薬品の処方に疑問・不安は
資料には「不安・疑問は無い」「不安・疑問がある」それぞれの立場の位置における具体的なコメントも掲載されているが、「無い」派の医師の意見において「不安は思い込みの面が多いのでは」とする全面的肯定意見がある一方、「薬剤部がきちんと調べ、供給体制や情報提供のきちんとしているジェネリックしか処方できません」「MRと面談し、会社の姿勢をしっかり確認すれば」などのように前提条件の上で「無い」としているところも少なくない。
不安派の具体的な不安もまさにその部分について、疑問・不安を抱いている。

↑ ジェネリック医薬品の処方に関する具体的な疑問・不安(複数回答)
「普及政策への疑問」は別として、他の不安要素はすべてジェネリック医薬品を提供する企業側の姿勢次第となる。品質(副作用や効果も含まれる)をしっかりと保証し、情報提供体質を確かなものとし、安定供給を確実に行う。これらは何もジェネリック云々というものでは無く、医薬品すべてにおいて求められていることに過ぎない。
そして否定派のコメントを精査しても、「ジェネリックだから」という半ば偏見によるものではなく、「先発に比べて効果が悪く先発に戻して欲しいと患者さんより要望」「在庫切れが多く 製造中止となる薬も多い」「副作用時の情報提供などMR(メディカル・リプレゼンティブ、Medical Representative。医薬品メーカーの医薬情報担当者)が全く来ない」「後発品メーカーのMRは価格のみ強調するが薬剤に対する知識は皆無」など、医薬品そのものやそれを提供するサポート上の問題が、疑問や不安を医師に与えている事が分かる。
ジェネリック医薬品の問題では得てして「成分は同じなのだから同じ効果がある”はず”。普及が進まないのは先発医薬品の企業による圧力があるから云々」という論評を耳にする。しかし現場の医師らの意見を拝聴する限りにおいては、医薬品そのもの、そしてそれを提供する環境の面での問題が原因であることが分かる。
最終的に医薬品を服用し、効果に期待をかけるのは患者(となりうる人達)自身。どのみち橋を渡る必要があるのなら、出来るだけ安全な橋を渡りたいと考えるのは、間違った考えではあるまい。一方で橋の持ち主が自らの橋を「リスクのある橋」と自認するのであれば、いかにリスクを減らせるかを真剣に考え、その方法を実行すべきだろう。
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