ダイエット断念検索エンジンgooにおいて実施されていた【ダイエットに失敗した理由ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「食事制限が続かなかった」がついた。食事制限は何の道具もいらずに誰でもすぐに始められるのが長所だが、だからこそ失敗もしやすいのだろうか。多くの人の同意を集める結果となった。



今調査は2011年6月6日から6月7日にかけて、gooリサーチの登録モニターに対して非公開型インターネットアンケート・選択回答形式にて行われたもので、有効回答数は1148人。男女比は50.6対49.4、年齢階層比は10代12.1%・20代16.9%・30代28.0%・40代25.4%・50代9.7%・60代以上7.9%。

【ダイエット倶楽部】のように当方でも集約サイトを創れるほど、古今東西を問わずダイエットに関する要望は尽きることが無い。そして未だにそのニーズが続いているということは、決定的な解決策が現在もなお見つかっていないことを意味する。実に多くの人がダイエットに挑戦し、挫折するという一連のプロセスを繰り返してしまう。

今調査ではその「ダイエットに失敗した理由」を尋ねているが、トップは「食事制限が続かなかった」。冒頭でも触れたように、ダイエットは基本的に「現在定期的に行っていること(=食事)」を減らしたり無くしたりするもの。別のものに代替する場合はその代替品の調達が必要となるが、大抵は量を減らすことで行われるため、何の道具も準備も要らない。しかし開始ハードルが低いからこそ、「またやればよい」「つい無茶をし過ぎて挫折」という事由で、失敗してしまうことが多いようだ。

第二位は「ストレスがたまった」。食事行為そのもの、あるいは食事の後に得られる満腹感を、日頃蓄積されるストレスの解消の場として求めている、あるいは自身が気がつかないうちに解消対象行為としている場合がある。満腹感は満足感でもあり、それが得られない日々が続けば、ストレスが溜まるのも道理といえる。

第三位は「『明日から……』と言ってスタートすらできなかった」。インターネット上のスラング「明日から本気出す」そのもので、イヤなこと・辛いことを先延ばししているうちに、いつの間にか決意そのものが薄れてしまったという話。第四位の「すぐに結果が出ずにあきらめた」・第五位の「リバウンドしてイヤになった」も、客観的に見れば「何を甘いことを抜かしているんだ」だが、自身のことになると「……仕方ない、よね?」という態度を見せてしまうもの。

上位層の回答に共通しているのは、本人の意志の弱さ。逆に考えれば、自分の意志の弱さを克服するか、弱い意志でも完遂できる手法を用いれば、ダイエット成功率は高まることになる。しかし実際には、前者は「それが出来るのならそもそも『ダイエット』とわざわざ区切らなくても体重調整などできている」、後者は「そのような上手い方法が無いから、未だにダイエット話に花が咲く」わけだ。

世の中、そう甘くはないようである。



スポンサードリンク