鼻づまりアイシェアは2012年2月15日、鼻づまりに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、一定期間認識できるような「鼻づまり」を感じている人は6割強に達していることが分かった。その人達に「鼻づまりの際に困ること」を聞いた頃、最上位には「鼻呼吸ができなくなる」がついた。次いで「鼻のかみ過ぎで鼻が荒れる」「鼻声になる」「物事に集中できなくなる」が続く。また「鼻づまり」による困りごとは、歳を経るほど減る傾向が見受けられる([発表リリース])。



今調査は2012年2月7日から8日にかけてインターネット経由で有職者に対して行われたもので、有効回答数は1086人。男女比は50.6対49.4、世代構成比は20代33.5%・30代33.3%・40代33.1%。

花粉症の症状として目のかゆみやくしゃみ、鼻水と共に多くの人が体感するであろう「鼻づまり」。その「鼻づまり」を一定期間以上自覚している人(「ほとんど無い」以外)は62.5%に達している。

↑  1年のうち「鼻づまり」を感じる期間は?(有職者限定)
↑ 1年のうち「鼻づまり」を感じる期間は?(有職者限定)(再録)

それら「鼻づまり」自覚者に「鼻づまりの際に困ること」を複数回答で聞いたところ、最上位についた項目は「鼻呼吸ができなくなる」だった。7割近い人が同意を示している。

↑ 「鼻づまり」の時に困ることは(当てはまるものすべて)(有職者・鼻づまりあり限定)
↑ 「鼻づまり」の時に困ることは(当てはまるものすべて)(有職者・鼻づまりあり限定)

「鼻づまり」は「鼻詰まり」であり、鼻水などで鼻がふさがれ、鼻経由での呼吸が難しくなることを意味する。当然息は苦しくなるだけでなく、元々無意識に行っていた「呼吸」にも意識を覚えてしまい、ストレスになるわ気が散るわで大騒ぎ状態となる。もしこの感覚が分からない人がいたら、挟まれても痛くない洗濯バサミで、鼻をずっとつままれている状態と説明すれば分かりやすいだろうか。もちろん「詰まりもの」そのものが非常に気になり、その点でも気が散ってしまう。

次いで多いのは「鼻のかみ過ぎで鼻が荒れる」。放置していれば問題はないはずなのだが、どうにも気になるし、「詰まりもの」が液状に近い場合には鼻からこぼれ落ちることになる。公衆の面前でそれは避けたいため、必然的に鼻をかむが、鼻は真っ赤になるし鼻の粘膜は弱くなるし鼻そのもののお肌まで荒れてしまう。

そして「詰まりもの」はすぐに復活。鼻かみエンドレス状態となれば、鼻が荒れてしまい、他の人に見せたくない状態になる次第。特に女性は避けたい状況ではある。

これを世代・性別に見ると、冒頭でも触れたように、シニア層ほど回答率が低くなる傾向がある。

↑ 「鼻づまり」の時に困ることは(当てはまるものすべて)(有職者・鼻づまりあり限定)(男女・世代別)
↑ 「鼻づまり」の時に困ることは(当てはまるものすべて)(有職者・鼻づまりあり限定)(男女・世代別)

あくまでも回答者が「困る」と判断するか否かの問題なので、「歳の経過と共に症状が弱くなる」ではなく「同じレベルの症状だが、歳を取るほど我慢してしまう」可能性は多分にある。それでも上位2項目の「鼻呼吸」「鼻のかみ過ぎ」は世代を超えてつらそうだ。

一方、性別では概して女性の方が回答率が高い。特に「鼻の荒れ」「メイク」(加えるなら「喉の痛み・渇きやすさ」)は女性が男性を大きく上回る結果が出ている。「メイク」「鼻のかみ過ぎで鼻が荒れる」共に見た目を気にする、男性ほど無頓着では無い女性だからのものだろう。



今件は「困る」代表的事例が項目として挙げられているが、明確に「困る」までには至らないものの、「鼻づまり」で不便さを感じる人には、いずれもが当てはまり、体験したことがあるはず。「鼻づまり」はまずその起因を突きとめることが重要で、それが出来れば薬で改善できる場合もあれば、体質改善で状況が良くなることも少なくない。

「これくらいなら仕方ない」では無く、積極的に手を打ち、「鼻づまり」退治を推し進めるようお勧めしたいところだ。


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