歯医者イメージライフメディアのリサーチバンクは2012年6月6日、歯に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、歯の定期検診を受けている人は6割程度であることが分かった。男女別では女性の方がやや高い頻度で検診を受けている。一方で4割近くの人は定期検診を受けていないと答えている(【発表リリース】)。



今調査は2012年5月26日から5月31日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1359件。男女比は664対695、年齢階層比は10代・20代・30代・40代・50代・60代でほぼ均等割り当て。

先に【歯みがき時間どれくらい? 「1-3分未満」が過半数】で示した通り、「(回数・時間はともあれ)毎日歯を磨く人」は97.9%。そして歯みがきの時間は約半数が1-3分未満、3-5分未満が3割強という結果が出ている。

↑ 一回当たりの歯磨き時間は?(一日一回以上歯を磨く人限定)
↑ 一回当たりの歯磨き時間は?(一日一回以上歯を磨く人限定)(再録)

歯の汚れには無頓着な人もいないわけではないが、「歯みがき」という習慣はそれなりに浸透しているように見える。

それでは歯医者さんでの歯の検診(虫歯の有無をはじめとした、歯の状態の確認)を定期的に行っている人はどれ位いるだろうか。そして検診を受けている人の頻度はどの程度だろうか。その結果が次のグラフ。

↑ 歯の定期検診を受けている頻度
↑ 歯の定期検診を受けている頻度

頻度はともあれ歯の定期検診を受けている人は6割強。男性よりも女性の方が「定期検診を受けている人」「定期検診の頻度の高い人」双方で、やや多い。そして男女とも約2割が6か月に一度は検診を受けている。男性は3割近く、定期検診を受けている人の半数近くが「1年に1度未満」との回答で、例えば2年に一度のような低い頻度での検診と推定される。

一方で定期検診を受けていない人は約4割。気になった時、歯の治療を受ける際についでに検診をする、というあたりだろうか。「気になるような症状」を避けるため、あるいは早期発見をするために行うのが歯の定期検診であることを考えれば、褒められたような状況では無い。

会社勤めの人は年に一度行われるであろう社内健康診断(法的な義務付けあり)で、そうでない人も多くの自治体で安価に提供してくれる健康診断を利用し(大体は年一ペース)、歯の定期検診を受ける機会があれば、是非とも受けておくべき。健康診断で歯回りの検査が無ければ、そのタイミングに合わせて自主的に検診を受けることをお勧めしたい。



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