
今調査の最新版は2012年11月15日から18日にかけてアメリカ合衆国内に住む18歳以上の無作為抽出(RDD方式)で選ばれた男女に対して電話による音声通話(英語とスペイン語)で行われたもので、有効回答数は1015人(男性515人・女性500人)。質問には英語以外にスペイン語も用いられ、かけた先の電話の種類は固定電話・携帯電話で6対4の割合。2010年3月の国勢調査に基づいたウェイトバックがかけられている。
ギャラップ社では1990年から不定期で、公開記録にある限りでは今世紀に入ってから毎年定期的に、「理想体重」「回答者自身の体重」「体重に関する認識」などを尋ねている。今回は2012年11月に実施された最新調査結果を踏まえた上での報告となる。
まず最初のグラフは、回答者が理想的だとする体重と、その回答者自身の実体重。調査対象母集団はウェイトバックがかけられているので、大体アメリカ在住の大人全体における平均値と見なして良い。

↑ 平均体重と、平均「理想とする」体重(米、ポンド表記。1ポンド=約0.454キロ)
回答者の思う理想体重と、実体重との間には、年代に関わらず約20ポンド(9キロ)ほどの差異がある。不思議なことに、この差はいつの時代でも変わらない。
一方冒頭でも触れたが、年の流れと共に理想・実体重共に増加する傾向を見せている。1990年時点では理想149・実態161ポンドだった体重が、直近ではそれぞれ162・176ポンド。実に10ポンド強(約5キロ前後)の増加。報告書では「アメリカ人全体の体重が増え、理想体重の概念においても上乗せされた」とコメントがあるが、まさにその通り。もっとも今件では身長の考慮は無く、身長も伸びている可能性はある。
これを男女別に見たのが次のグラフ。比較しやすいよう、縦軸はあえて双方で同じ区切り・領域にしてある。

↑ 平均体重と、平均「理想とする」体重(米、男性、ポンド表記。1ポンド=約0.454キロ)

↑ 平均体重と、平均「理想とする」体重(米、女性、ポンド表記。1ポンド=約0.454キロ)
当然のごとく男性の方が理想・実体重共に上だが、両体重の差異が男性よりも女性の方が大きいことも確認できる。つまりは「自分の体重は理想体重よりも上にある」と認識している人が、男性よりも女性の方が多いことになる次第。詳しくは機会を改めるが、実際に「自分は肥満傾向にある」と自認している人は、男性よりも女性の方が多い。
ちなみに。直近データにおける男性の実体重である196ポンドは、キロ換算すると約89.0キロとなる。身長の問題や体格の良し悪しはあれど、やはり肥満状態者が多い国であることを再認識させられる結果ではある。
■関連記事:
【アメリカの肥満状態(2011年分版)】
ギャラップ社では1990年から不定期で、公開記録にある限りでは今世紀に入ってから毎年定期的に、「理想体重」「回答者自身の体重」「体重に関する認識」などを尋ねている。今回は2012年11月に実施された最新調査結果を踏まえた上での報告となる。
まず最初のグラフは、回答者が理想的だとする体重と、その回答者自身の実体重。調査対象母集団はウェイトバックがかけられているので、大体アメリカ在住の大人全体における平均値と見なして良い。

↑ 平均体重と、平均「理想とする」体重(米、ポンド表記。1ポンド=約0.454キロ)
回答者の思う理想体重と、実体重との間には、年代に関わらず約20ポンド(9キロ)ほどの差異がある。不思議なことに、この差はいつの時代でも変わらない。
一方冒頭でも触れたが、年の流れと共に理想・実体重共に増加する傾向を見せている。1990年時点では理想149・実態161ポンドだった体重が、直近ではそれぞれ162・176ポンド。実に10ポンド強(約5キロ前後)の増加。報告書では「アメリカ人全体の体重が増え、理想体重の概念においても上乗せされた」とコメントがあるが、まさにその通り。もっとも今件では身長の考慮は無く、身長も伸びている可能性はある。
これを男女別に見たのが次のグラフ。比較しやすいよう、縦軸はあえて双方で同じ区切り・領域にしてある。

↑ 平均体重と、平均「理想とする」体重(米、男性、ポンド表記。1ポンド=約0.454キロ)

↑ 平均体重と、平均「理想とする」体重(米、女性、ポンド表記。1ポンド=約0.454キロ)
当然のごとく男性の方が理想・実体重共に上だが、両体重の差異が男性よりも女性の方が大きいことも確認できる。つまりは「自分の体重は理想体重よりも上にある」と認識している人が、男性よりも女性の方が多いことになる次第。詳しくは機会を改めるが、実際に「自分は肥満傾向にある」と自認している人は、男性よりも女性の方が多い。
ちなみに。直近データにおける男性の実体重である196ポンドは、キロ換算すると約89.0キロとなる。身長の問題や体格の良し悪しはあれど、やはり肥満状態者が多い国であることを再認識させられる結果ではある。
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