朝食の準備ベネッセコーポレーションは2013年1月17日、朝食をはじめとする朝の時間帯における親子のコミュニケーションに関する調査結果を発表した。それによると20代-40代の主婦から成る調査対象母集団においては、朝食作りについて「栄養バランスの良いものを創る時間が無い」と嘆いている人が6割を超えていることが分かった。「栄養が十分に取れているか不安」を覚える人も5割近くいる。子供の行動への不満感も少なくないが、それ以上に家族の食生活への配慮が見える値が出ている(【発表リリース】)。



今調査は2012年11月22日において20代から40代の主婦に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は618人。世代構成比は非公開。

先に別記事で記した通り、今調査対象母集団では朝食の多忙理由として「家事に時間がかかる」「子供の挙動」を挙げている。

↑ 朝の忙しさの原因はどのようなことだと思うか(複数回答)(再録)
↑ 朝の忙しさの原因はどのようなことだと思うか(複数回答)(再録)

それでは朝の時間でメインの行事となる、そして多忙感の原因の一つでもある「朝食」に関し、作る側の主婦はどのような思いを持っているだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフ。「栄養バランスの良いものを創る時間が無い」との意見を持つ人が6割強に達している。

↑ 朝食作りに関して当てはまること(複数回答)
↑ 朝食作りに関して当てはまること(複数回答)

「栄養バランスの良いものを創る時間が無い」とは詳しく書き足すと「栄養バランスの良い朝食を作りたいが、時間が無いのでなかなか良いバランスのものを作れない」となる。つまり現状だけでなく願望をも示している。時間があればもっと栄養のバランスに優れた食事を作り、家族に食べてもらえるのにという口惜しさすらにじみ出ている。

野菜売り場第2位の「栄養が十分に取れているか不安」も思う所は同じ。朝食における「栄養のバランス」に関する把握度の違いに過ぎない。第3位以降にようやく「朝の忙しさ」の原因の一つにある子供周りの項目が出てくるという次第。

子供の挙動も気になる、直してほしいとの思いもある。だが、それ以上に子供や夫にバランスのとれた食事をしてもらい、食生活の上で健康を維持してほしいという主婦の気持ちが垣間見れるというものだ。


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