便秘インテージは2013年3月13日、便秘対策に関する調査結果を発表した。それによると直近で便秘経験のある調査対象母集団においては、便秘対策としてもっとも多くの人が実行している・した経験があるものは「食物繊維の多い食品や飲料の摂取」だった。6割強の人が実施している。次いで「乳酸菌類を含む食品・飲料の摂取」「水分を多く摂取」が続いている(【発表リリース】)。



今調査は2013年1月30日から2月7日にかけてインターネット経由で20-69歳男女のうち、2012年9月時点の調査で「半年以内に便秘を経験した・気になった」と回答した人に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は男性290人・女性710人。世代構成比は20代190人・30代230人・40代220人・50代170人・60代190人(便秘経験率でウェイトバック集計を行った後の構成比なので、女性回答者数が多い=女性の便秘経験者が多いを意味する)。

日頃から便秘の経験を持つ人たちにおいて、当然ながら日常生活における備え、状況改善のための努力をしている人は少なくない。今調査対象母集団に普段から行っている、あるいは過去に行ったことがある対策を聞いたところ、最上位についたのは「食物繊維の多い食品や飲料を(積極的に)摂取する」というものだった。62.6%が実施している。

↑ 便秘対策(現在・経験あり)(複数回答)
↑ 便秘対策(現在・経験あり)(複数回答)

次いで多いのは「乳酸菌類を含む食品・飲料の摂取」で59.4%、さらに「水分を多く摂取」が58.4%で続く。上位三位・過半数回答はすべて口にするもの関連であり、さらに「プラスと思われる成分を含むもの」が選ばれている。いわば食事療法をこなしながら「打倒便秘」を目指しているのが分かる。

これを普段のお通じ回数別に見たのが次のグラフ。色が青から赤に変わるにつれて、便秘度が激しい体裁でグラフを創っている。

↑ 便秘対策(現在・経験あり)(複数回答)(普段のお通じ回数別)
↑ 便秘対策(現在・経験あり)(複数回答)(普段のお通じ回数別)

普段からお通じをそれなりにこなしている人は「プラス成分な飲食料品」の摂取に重点を置いている。日頃の生活で比較的低いハードルにて実践できるからだ。ところが便秘度が高くなると、これらの飲食料品摂取による対策度合いは少し減り、サプリや病院の処方箋、市販の便秘薬や漢方薬の服用が増えていく。特に市販薬の服用はお通じの頻度による差異がもっとも大きく、2倍程度の差が開いている。確証度の高い、即効性が期待できるものでないと困るほど、ツラい状況下にあるのが想像できる。

一方、薬の服用が常用化すると体が慣れ、効果が薄れる可能性がある。また体そのものに負担がかかるため、(採る採らない、採るにしても量の違いの点で)不必要ならば服用は避けたい。あるいは一般の食品で代替できるのなら、それに越したことはない。しかし市販薬を利用せねばならないほど、キツい状況にある人がいるのも事実。概算すると「過去半年における便秘経験者(今調査対象母集団)のうち4%強の人は、お通じが5日に1回以下で、市販の便秘薬や漢方薬を対策として服用した経験がある」ということになる。

体質な人もいるだろうが、身体に負担のかからない、有効な対策を見出すことを祈りたいものだ。



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