ヨーグルトインテージは2013年3月13日、便秘対策に関する調査結果を発表した。それによると直近で便秘経験のある調査対象母集団においては、便秘対策としてもっとも多くの人が飲み食いしているものは「ヨーグルト」だった。男女ともに8割以上の人が摂取した経験があると答えている。次いで「野菜類」「果物」「イモ類」などが続く。概して男性よりも女性の回答率が高く、便秘に悩みやすい女性の方が多種多様な食品・飲料で対策を講じていることがうかがえる(【発表リリース】)。



今調査は2013年1月30日から2月7日にかけてインターネット経由で20-69歳男女のうち、2012年9月時点の調査で「半年以内に便秘を経験した・気になった」と回答した人に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は男性290人・女性710人。世代構成比は20代190人・30代230人・40代220人・50代170人・60代190人。この構成比は便秘経験率でウェイトバック集計を行った後のものなので、女性回答者数が多い=女性の便秘経験者が多いを意味する。

先日【便秘経験者の対策、食物繊維や乳酸菌類、水分が味方】でも触れたように、直近で便秘を経験した・気にした人たちから成る今調査対象母集団においては、便秘対策として食物繊維を多く含む、あるいは乳酸菌類などを含む食品・飲料を積極的に摂取し、対策と成している事例が多い。

↑ 便秘対策(現在・経験あり)(複数回答)(再録)
↑ 便秘対策(現在・経験あり)(複数回答)(再録)

それでは具体的に、どのような食品・飲料を摂取しているのだろうか。乳酸菌類入り・食物繊維が多い・その他便秘に効果がある(と思われる)の3つの視点から挙げられた代表的な品々に対し、「便秘対策」として摂取した経験があるものに答えてもらった結果が次のグラフ。概して乳酸菌類・食物繊維関連の回答率が高いが、あえて縦軸は同区分で統一している。


↑ 便秘対策として摂取した経験のある食品・飲料
↑ 便秘対策として摂取した経験のある食品・飲料

まず最初に目に留まるのは、男性と比べて女性の回答率が高いこと(各性別の総数に対する回答率なので、元々男性の回答者数が少ないのは関係が無い)。冒頭でも触れたが、男性と比べて女性の便秘への悩みは深刻で、多種多様な手法を試みていることが分かる。

個別に見ると、乳酸菌類入り商品では圧倒的に多いのが「ヨーグルト」。これは食パン・トーストとの相性の良さから、朝食でデザート・口直し的に摂取している事例が多いのが一因。気軽に習慣化できるので、食べる人も多い次第。

食物繊維関連では野菜類やイモ類、果物が多い。ただし性別に見ると野菜類はともかく果物、イモ類、海藻類で男女差が大きい。思い返せば女性がこれらの素材を積極的に口にしている場面を良く見かけるのも、納得がいく。

その他の食材などでは発酵食品、乳飲料、コーヒーなどが多い。中でもコーヒーはお茶類と並び男性の方が高い値を記しているが、これは積極的な便秘対策というよりは、元々コーヒーが好きで「対策にもなるから」という「ついで」的な要素が大きいと考えられる。

便秘の理由は多種多様で、多分に体質的なものがあり、一朝一夕で改善が期待できるものではない。普段の食生活に気を配ることで少しでも具合が良くなるのなら、わらをもつかむ気分で取り込む人も多い。度が過ぎてかえって体調を崩したり、胡散臭い話にまどわされることなく、少しずつ体質改善を図りたいものだ。



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