
「イライラする」「頭痛がする」「疲れがたまる」
今調査は2013年5月1日から5月7日にかけて、20代-40代の女性に向けて携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。世代構成比は10歳区分でほぼ均等割り当て。調査機関はネットエイジア。
調査対象となった女性(就業している・していないを問わず)に、ストレスを覚えるとどのような症状が現れるかについて、複数回答で聞いたところ、もっとも多い回答は「少しのことでイライラする」だった。64.1%、2/3近くはストレスによるイライラ感の高まりを実感していることになる。

↑ ストレスを感じると身体や心にどのような症状が現れるか(複数回答)(女性限定)
次いで多いのは「頭痛がする」で55.7%。一つ飛んで「肩がこる」の52.9%と共に、特に就業女性において発症することが多い体の不調要件が並ぶ。また、外見からは分かりにくいが、第3位の「なかなか疲れが取れない」=「疲れが蓄積する」(53.0%)も良く聞く話。
明らかに精神的・心理的な項目をオレンジ色で着色したが、トップの「イライラ感」をはじめすべての項目が上位に収まっている(「仕事をする気が起きない」がやや低めなのは、そもそも仕事をしていない可能性もある)。ストレスは心理的な不調に直結する場合が多いことが、改めて認識できる。
就業男女と女性全般との比較
養命酒製造が少し前に公開したリリースを基にした【ストレス感じたその時に、体や心に生じる反応は?】では、就業者に限定し、男女同じ比率で構成された調査対象母集団による結果が出ている。そこで今件と先の件、双方いずれかで10位以内に収まった項目を抽出し、それぞれの同意回答者率を記したのが次のグラフ。

↑ ストレスを感じると身体や心にどのような症状が現れるか(複数回答)(上位10位、男女・就業者限定/女性限定)
全部で11項目、つまり「男女就業者限定」「女性限定」で9項目までは共通して上位10位に入っているところから、ストレスによる心身の不調の病状そのものは、この区切りでは大きな違いが出ないことになる。
一方回答率は全体的に「女性のみ」の方が上。女性の方がストレスによる不調は大きい、と見れば良い。また「少しのことでイライラする」「憂うつになる・気分が落ち込む」「人と会うのが億劫になる」のような心理的な面で大きな差異が出ており、女性はストレスにより、特に心理面での影響を大きく受けている可能性が示唆される。
これらの病状、特に上位陣の項目は、自分自身に関する反応はもちろんだが、周辺の人でも容易に気が付く場合がある。一方で他人に「自分はストレスが溜まっているので云々」と説明する人は滅多にいない。
相手が第三者の目からも容易に分かる形でストレスによる症状を起こしていたら、その人への配慮を心掛けられるような、気持ちの余裕を持ちたいものである。
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