バイキング養命酒製造は2013年5月21日に同社公式サイト上に、女性のストレスと胃腸不調に関する実態調査の結果を公開した。その調査結果によると、調査対象母集団ではストレス発散のために用いた手法・アイテムで、後になって悔やんだ経験があるものの最上位には「ドカ食い(やけ食い)」がついた。4割近い人が経験ありと答えている。次いで「衝動的ショッピング」「たっぷり過ぎる睡眠」「スイーツ三昧」が続いている。中でも飲食関連の手法を用いて後悔した事例では、その具体的理由として「体重が激増した」を多くの人が掲げている(【発表リリース、PDF】)。



「ドカ食い」「衝動買い」「過度の睡眠」


今調査は2013年5月1日から5月7日に、20代-40代の女性(就業の是非は問わない)に向けて携帯電話を使ったインターネット経由で行われている。有効回答数は1000人。世代構成比は10歳区分で均等割り当て。調査機関はネットエイジア。

先日の【女性のストレスが心身にもたらす症状は「イライラ」「頭痛」「疲労蓄積」】でも、女性は概して男性よりもストレスが溜まりやすいことについて触れた。そのストレスには多彩な解消法があるが、中には「ストレスは解消できたけど副作用が大きい」「ストレスも解消できずに他のデメリットまで生じてしまった」的な手法も少なくない。

今件では調査対象母集団全員に、「ストレス発散アイテム(≒手法)で、使ってみたのは良いが、その結果に後悔した経験があるもの」について尋ねている。最上位、つまりもっとも多くの人が経験した「後に悔んだスレトス解消法」は「ドカ食い」、つまり暴飲暴食だった。38.5%の人が同意を示している。

↑ ストレス発散アイテムで取り入れたあとで後悔した経験があること(複数回答)
↑ ストレス発散アイテムで取り入れたあとで後悔した経験があること(複数回答)

ドラマや小説、漫画などでもよく描写される、イライラした時の女性のやけ食いは実体を持つ事象であることが分かる。第4位の「スイーツ三昧」も実質的に同様の内容と見て良い。その他項目でも、食事系の手法が結構見受けられる。

また第2位でトップとほとんど変わらない37.4%が経験している「衝動的ショッピング」も、ちまたでは良く聞く話。最近ではインターネットを使って気軽に買い物が出来るようになったため、お財布事情の観点ではリスクが増したと断じても良い。

一方で「特にない」という意見も18.8%。これは「グラフ内左にある手法をこなした上で後悔していない」では無く、「ドカ食いや衝動買いなどはしていない(ので特にない)」のが大勢だろう。すべての女性がストレス発散のため、ドカ食い・衝動買い・寝過ぎ・スイーツ三昧・深酒などのフルコースを実体験しているわけではないからだ。

暴飲暴食によるストレス発散、でも後悔したその理由は?


女性のストレス発散手法として多用されている「暴飲暴食」。しかし「後悔した」からには、何らかの副作用的症状が起きているはず。そこで過食をストレス解消法に挙げた人で、そのストレス発散後に後悔した理由を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 飲食でのストレス発散後、後悔した理由は(複数回答)(ストレス解消法として「過食」を挙げた人59.6%(全体比)限定)
↑ 飲食でのストレス発散後、後悔した理由は(複数回答)(ストレス解消法として「過食」を挙げた人59.6%(全体比)限定)

まさに自然の摂理、当然の結果とはいえ、同時に心中お察し申し上げたくなる結果「体重の激増」が最上位についている。具体的数字までは問われていないが、「激」に値するだけの物理的な、悲劇的体重増加が起きているものと推測される。

大盛りさらに身体そのものの変調症状として「疲れが胃腸に出る」「下痢」「腹痛」なども少なからぬ人が挙げている。元々イレギュラー的な飲み食いをしたのだから、身体が対応しきれなくなるのも仕方ない。だが、ストレスを発散させる手法で、心身そのものにストレスを与えてしまっては身もふたもない。まさに本末転倒な話。

ストレス発散法として飲食を選択するにしても、さらに心身に負荷を与えるようなレベルの量は避けてほしいものだ。



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