歯ブラシ6月4日から6月10日が歯の衛生週間であることにちなみ、ライフメディアのリサーチバンクでは2013年6月5日に、「歯」に関する調査結果を発表した。それによると1日1回以上歯をみがく人では、9割近くの人が歯ブラシを使っていることが分かった。電動歯ブラシを使う人も1割強ほど居る。また通常の歯ブラシを使う人では、おおよそ2か月強で新しいものに買い替えているとの結果が出ている(【発表リリース:歯に関する調査】)。



歯ブラシ、そして歯磨き粉……?


今調査は2013年5月24日から29日に渡り、インターネットを用いて10代から60代の男女に対して行われている。有効回答数は1200人。男女比、世代構成比(10歳区切り)は均等割り当てによるもの。

以前別記事でも記した通り、調査対象母集団では平均して1日2回ほど歯をみがいている。

↑ 1日に何回歯をみがくか(再録)
↑ 1日に何回歯をみがくか(再録)

それでは1日1回以上歯をみがく人、つまり歯みがきを慣習化している人において、歯みがきにはどのような道具を使っているだろうか。複数回答で聞いた結果が次のグラフだが、当然のことながら普通の歯ブラシがもっとも回答率が高く、89.5%を示している。

↑ 歯をみがくときに使っているもの(複数回答、1日1回以上歯をみがく人限定)
↑ 歯をみがくときに使っているもの(複数回答、1日1回以上歯をみがく人限定)

歯をみがくのにブラシ系を使わない人はいないので、「歯ブラシ」以外の人はどうやって……と項目を見直すと、「電動歯ブラシ」が15.0%、「超音波歯ブラシ」が4.5%いる(「舌ブラシ」は「歯」はみがかないので、主要道具には成りえない)。足すと100%を超えることから、複数種類を併用しているのだろう。

一方、歯みがきにはブラシと合わせて欠かせない、はずの「歯磨き粉」だが、利用者は45.1%に留まっている。歯ブラシに付けるタイプの選択肢は他にないので、過半数の人は歯みがきの際に、何もつけずにブラッシングしていることになる。

昨今ではディスカウントストアでも良く見かけるようになった「糸ようじ」「歯間ブラシ」の類も、それなりに利用者が居る。手間はかかるが歯と歯の間に挟まった異物取り除きには絶大な効果を発揮する。また、通常の楊枝同様、使う過程が気持ちよく、クセになる人も少なくない。

歯ブラシの交換頻度は


それでは歯みがきをしている人の多くが愛用している歯ブラシ(ここでは電気歯ブラシや超音波歯ブラシは除く)は、どれ位の頻度で交換しているのだろうか。自世帯以外の、他人の歯ブラシを目に留める、気にする機会は滅多になく、興味深い話ではある。

↑ 歯ブラシはどのぐらいの頻度で交換しているか(1日1回以上歯をみがき、歯ブラシを使っている人限定)
↑ 歯ブラシはどのぐらいの頻度で交換しているか(1日1回以上歯をみがき、歯ブラシを使っている人限定)

↑ 歯ブラシはどのぐらいの頻度で交換しているか(取り換える月数、1日1回以上歯をみがき、歯ブラシを使っている人限定)(概算平均)
↑ 歯ブラシはどのぐらいの頻度で交換しているか(取り換える月数、1日1回以上歯をみがき、歯ブラシを使っている人限定)(概算平均)

1か月も経たずして交換している人はごく少数。大体が1-2か月に1回の頻度で交換している。中には4か月以上経ってようやく交換する人も2割足らずだが居る。平均すると大体2回強で、女性の方が頻繁に交換している計算になる(確かに1-2か月では女性の回答率が高く、3か月以上では男性の方が高い)。

交換のタイミングは結構微妙なもので、歯ブラシの品質やみがき方、みがく頻度によって変わってくる。一般的にはブラシ部分が広がっていたり、抜け始めたり、台座の部分にゴミが詰まっていたら代え時と考えれば無難。一番分かりやすい判断方法は、真正面から見てブラシが外側に広がり、台座からはみ出して見えたら、もうその歯ブラシは使わない方が良い(歯の汚れを落とす効力が落ちてしまう)。

妙な節約心を発揮して使い潰そうとし、歯みがきの効率が落ち、結果として虫歯になってしまったのでは身もふたもない。例えば毎月8日(「歯」の日)に交換する、といった形で、歯ブラシの交換を習慣づけるのも一つの手ではある。



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