
「虫歯あり」は男女でほぼ変わらず、だが……
今調査は2013年5月24日から29日に渡って、インターネット経由にて10代から60代の男女を対象に行われている。有効回答数は1200人。男女比、世代構成比(10歳区切り)は均等割り当て。
回答時点で虫歯があるか、あるのなら治療しているか否かを聞いた結果が次のグラフ。過去に虫歯を経験しているが、すでに治癒済み、抜歯済みの場合は「無い」に該当することに注意。

↑ 今、虫歯はあるか
「無い」の回答者は男女でほぼ変わらず。「分からない」との回答がやや女性で多めだが、誤差の範囲。男女で虫歯率はほぼ同率と考えられる。
一方虫歯自覚者のうち、現在治療中の人の割合は女性の方が多い。男性は16.2%もの人が「虫歯はあるが治療を手掛けていない」と答えている。ズボラ、のんきというよりは、歯科医に通う時間がなかなか取れないのが主要因なのだろう。
歯の定期健診、男性は4割が「受けていない」
他の病気同様、虫歯もまた、歯の定期健診で早期に発見して治療することが望まれる。さらに虫歯が見つからなくとも、その要因として悪名高い歯垢を除去してもらう良い機会でもある。
今調査対象母集団では半年に1度以上の頻度で健診を受けている人は24.1%。1/4に満たない。「1年に1度以上」で区切って、ようやく40.1%と4割に手が届く。

↑ どの位の頻度で歯の定期健診を受けているか
さらには全体では35.7%、男性に限ると40.3%もの人が定期健診そのものを受けていないと答えている。これらの人は歯に違和感を覚えたり、虫歯を確信して初めて歯医者の門戸を叩くことになるが、定期健診さえ受けていれば、ここまで悪化する、抜歯しなければならないことも無かったのに……という状況もあり得よう。
男女では女性の方が健診頻度が短く、定期的に受けている人も多い。これもまた上記にある通り、時間を割くことができるか否かの問題と考えれば、道理は通る。
一番面倒がないのは、毎年6月4日(6(む)4(し)から虫歯に絡めて、かつて「虫歯予防デー」と呼ばれていた日。今ではその日から1週間、つまり6月4日-6月10日までが「歯の衛生週間」となっている)前後に健診を受けること。「虫歯の日だから健診にいかねば」と覚えやすいのもポイント。
もっとも子供の場合は、虫歯の進行が速い。一年おきでは間に合わない場合もあるし、歯医者を嫌がって子供側で虫歯を隠しているかもしれない。半年に一度位の頻度が望まれよう。
■関連記事:
【子供達の虫歯の状況推移(2011年度版)】(2011年12月)
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