
今調査は2013年10月5日から6日に渡ってインターネット経由にて、20代から70代の男女1200人に対して行われたもの。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。子供ありの人は男性162人・女性150人。
先行記事【ノロウイルス感染経験者1割強、20代に限れば4人に1人】の通り、今調査対象母集団では全体で本人12.8%、回答者の家族では15.8%が、過去5年間でノロウイルスに感染した経験を有している。

↑ 直近5年間でノロウイルスの感染経験(再録)
これら感染経験者に、その感染ルートを尋ねた結果が次のグラフ。思い返してみればあれが原因だったのだろう、可能性があるとすればあの場所で感染したとしか考えられないといった具体的場所が分からない場合も多々あり、「分からない」との回答事例が少なくない。

↑ 直近5年間におけるノロウイルスの感染経路(該当者限定)
「分からない」以外で見ると、回答者本人の感染事例としては「自分の子供」経由がもっとも多くほぼ1/4、次いで子供以外の同居家族からが17.5%、自分の通っている学校や職場からが16.9%と続く。先の「ノロウイルス感染経験者1割強、20代に限れば4人に1人」で一部触れているが、感染経由は(自分自身が足を運ぶ)「人の多い場所」「外食」が多いものの、回答者自身の場合はそれよりも子供経由により感染が多発しているのが分かる。
一方、自分の家族の感染経路としては「学校・職場」が最多で31.0%。次いで「自分の子供から」「同居家族(子供以外)」が続いている。この状況から察するに、「子供が学校でノロウイルスに感染」、そして「そのまま気が付かずに家庭で生活し、症状が発生した時には(すでに)自分を含めた家族も二次感染している」あるいは「子供が症状を発した時の処理を誤り、自分も感染する」という二次感染の動きが多分にあることが推測できる。
実際、回答者を「子供あり」「子供なし」、つまり自分の子供経由で感染する可能性のあるなしで区分し、その上で回答者自身のノロウイルス感染経験を尋ねると、感染率で実に約3倍もの差が生じている。

↑ 直近5年間でのノロウイルス感染経験(本人、子供の有る無し別)
子供に「(共同生活施設のため感染リスクが高まる)学校に行くな」といえるはずもない以上、子供の学校経由での感染リスクをゼロにすることは不可能。子供には理解できる範囲で公衆衛生の大切さ、ノロウイルスの特性や手洗いなど外部的予防対策の重要性を教え解くと共に、おう吐物や風邪の症状がある状況を極力避け、体調に異常を感じたらすぐに保護者に伝えることをあらかじめ確認させることが求められよう。
さらに保護者側も子供に教え諭すための知識習得はもちろん、万一子供の感染が確認できたら、可及的速やかに正しい対処法をとれるよう、公的医療機関や厚生労働省のウェブサイトなどを介し(例えば【食中毒の原因(細菌以外)>ノロウイルスに関するQ&A】)、日頃から必要最低限の「予習」が求められる。子供はもちろん、自分自身にも関わることなのだから、おろそかにしてはいけない。
■関連記事:
【厚生労働省、ノロウイルスによる食中毒や感染への注意喚起】
【ノロウイルスによる感染性胃腸炎患者、300万人以上と推定(2006年)】
【豚レバーを生で食べない・食べさせないよう消費者と店舗に厚生労働省が注意喚起】
【生レバー禁止と食中毒の関係。データはあった、けど......】
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↑ 直近5年間でノロウイルスの感染経験(再録)
これら感染経験者に、その感染ルートを尋ねた結果が次のグラフ。思い返してみればあれが原因だったのだろう、可能性があるとすればあの場所で感染したとしか考えられないといった具体的場所が分からない場合も多々あり、「分からない」との回答事例が少なくない。

↑ 直近5年間におけるノロウイルスの感染経路(該当者限定)
「分からない」以外で見ると、回答者本人の感染事例としては「自分の子供」経由がもっとも多くほぼ1/4、次いで子供以外の同居家族からが17.5%、自分の通っている学校や職場からが16.9%と続く。先の「ノロウイルス感染経験者1割強、20代に限れば4人に1人」で一部触れているが、感染経由は(自分自身が足を運ぶ)「人の多い場所」「外食」が多いものの、回答者自身の場合はそれよりも子供経由により感染が多発しているのが分かる。
一方、自分の家族の感染経路としては「学校・職場」が最多で31.0%。次いで「自分の子供から」「同居家族(子供以外)」が続いている。この状況から察するに、「子供が学校でノロウイルスに感染」、そして「そのまま気が付かずに家庭で生活し、症状が発生した時には(すでに)自分を含めた家族も二次感染している」あるいは「子供が症状を発した時の処理を誤り、自分も感染する」という二次感染の動きが多分にあることが推測できる。
実際、回答者を「子供あり」「子供なし」、つまり自分の子供経由で感染する可能性のあるなしで区分し、その上で回答者自身のノロウイルス感染経験を尋ねると、感染率で実に約3倍もの差が生じている。

↑ 直近5年間でのノロウイルス感染経験(本人、子供の有る無し別)
子供に「(共同生活施設のため感染リスクが高まる)学校に行くな」といえるはずもない以上、子供の学校経由での感染リスクをゼロにすることは不可能。子供には理解できる範囲で公衆衛生の大切さ、ノロウイルスの特性や手洗いなど外部的予防対策の重要性を教え解くと共に、おう吐物や風邪の症状がある状況を極力避け、体調に異常を感じたらすぐに保護者に伝えることをあらかじめ確認させることが求められよう。
さらに保護者側も子供に教え諭すための知識習得はもちろん、万一子供の感染が確認できたら、可及的速やかに正しい対処法をとれるよう、公的医療機関や厚生労働省のウェブサイトなどを介し(例えば【食中毒の原因(細菌以外)>ノロウイルスに関するQ&A】)、日頃から必要最低限の「予習」が求められる。子供はもちろん、自分自身にも関わることなのだから、おろそかにしてはいけない。
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