養命酒製造は2013年12月17日付で、年末の就労者の「冷え」に係わる調査結果を発表した。その内容によれば有職者から成る調査対象母集団では、55%の人が冷えを感じていることが分かった。男女別では女性が、世代別では若年層の方が高い値を示している。また有効な冷え対策としてもっとも多くの人が挙げたのは「重ね着」だった(【発表リリース:『年末のビジネスパーソンの「冷え」に関する調査』をUP】)。



今調査は2013年11月22日から26日に渡って、20歳から59歳の有職男女(正規・非正規を問わず)に対し、携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。男女比、10歳単位の世代構成比は均等割り当て。実施機関はネットエイジア。

地域を問わず冬になれば寒さを覚えるものだが、季節上の寒さ以上に冷えを感じている、場合によっては冷え性的な自覚症状があるか否かを聞いたところ、全体では54.5%が同意を示していた。

↑ 冷えを感じているか(感じている派合計)
↑ 冷えを感じているか(感じている派合計)

具体的な気温や服装の仕様、体調の変化などを提示せず、感覚的に「冷えを感じるか否か」とだけ尋ねているため、多分に心境的なところに左右される値ではある。つまり同じ環境に置かれていても、回答者によって「冷えは感じない」「冷えるね」と別々の答えが出る場合もある。

その状況を合わせて数字を見なおすと、女性が寒さを体感しやすいこと、世代別では若年層の方が寒さに敏感であることがうかがい知れる。特に男女別では2倍以上の回答率の差異が生じており、世間一般に言うところの「女性は冷え性に成りやすい」を改めて体感できる。

これら「冷えを感じる人」のうち、自分自身の状況改善のための有効な対策を見つけている人は70.6%。それらの人に講じている対策を一つだけ(=自分自身にとってもっとも有効な手立て)を聞いた結果が次のグラフ。

↑ 講じている冷え対策(単一回答)(冷えを感じている人で有効な対策を見つけている人限定)
↑ 講じている冷え対策(単一回答)(冷えを感じている人で有効な対策を見つけている人限定)

最上位は「重ね着」で31.4%。そこからずっと下がって「適度な運動」「半身浴」「マッサージ」と続く。いずれも誰もが比較的容易に行え、汎用性の高い手法であるだけに、今まで冷えに悩んでいた人には「なるほど感」を覚えるものがある。一方で「それ位知っている。それでも寒いんだ」という人もいるだろう。

体そのものの強化・健康化による対策という観点では「食生活の改善」がもっとも高い値を示しているが、それでも8.3%。次いで「十分な睡眠」で6.8%。体質改善は人により効果の有る無しが大きく、また余程のことで無い限り劇的な変化がすぐに現れるわけでもないので、あまり好まれていないようだ。

これから年の瀬を迎え、年が明け、さらに寒さが厳しくなる。冷えを自覚している人は特にだが、そうでない人も十分な防寒対策を施し、身体を壊すことの無いよう心掛けてほしいものである。特に受験など春にかけて大切なイベントを控えている人、及びその家族は、万全な対策を目指してほしい。


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