養命酒製造は2014年1月22日、有職女性における冬の疲れに関する調査結果を発表した。それによると子供を有する既婚有職女性から成る調査対象母集団においては、冬に感じる疲れを解消する方法としてもっとも多くの人が挙げたのは「温かいお風呂に入る」だった。4割近い人の支持を集めている。次いで「休日にゴロゴロする」「趣味を楽しむ」などが続いている。世代別では若年層は「子供と遊ぶ」の項目で、他世代と比べるとずば抜けて高い値を示している(【発表リリース:ワーキングママの「冬の寒さ疲れ」に関する調査】)。



今調査は2013年12月24日から27日に渡り、子供がいる30歳から59歳の既婚有職女性(正社員・非正規社員・自由業・自営業を問わず)に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000件。世代構成比は10歳区切りでほぼ均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

疲れを覚えるのは冬に限らないが、特段冬に実感する疲れについてどのようにすれば解消するのか、実践内容を挙げてもらったところ、最上位についたのは「温かい風呂に入る」だった。

↑ 冬の疲れを解消する方法(複数回答)
↑ 冬の疲れを解消する方法(複数回答)

少し前に流行った某風呂漫画の話ではないが、日本人は有数の風呂好きとして知られている。季節を問わず風呂に入るとゆったりとした気分になり、疲れがいやされる。特に冬場は心底身体が温まり、寒さも吹き飛んでしまうもの。安価ですぐにでも実践できることも合わせ、多くの人が意図して行うのも道理ではある。

次いで多いのは「休日にゴロゴロする」。これは別に冬でなくても疲労回復の手法として良く使われるもの。要は心も体も休むことで気力と体力をチャージすることに他ならない。「趣味を楽しむ」も似たようなもので、日常に束縛されず自分の好きなことで時間を過ごすことにより、疲れが消え、心も体もいやされていく。女性ならではの切り口「スイーツを食べる」が上位に入っているのも微笑ましいが、類似項目といえよう。

「温かい飲み物を摂る」「温かい食べ物を摂る」も上位に見られる。単に食欲を満たすだけでなく、あえて温かい物を摂ることで、冷えた状況は回復される。これは冬の疲れをいやすためのもので「温かいお風呂に入る」と通じるところがある。

以下多種多様な趣味趣向が並ぶが、明確に他人とのコミュニケーションであることが分かるのは「職場の同僚とのおしゃべり」が最上位。ほぼ同列で「子供と遊ぶ」とある。「ペットと遊ぶ」が続き、「夫と仲良くする」は随分と下になる。疲れを解消する、言い換えれば心の安寧を得られるという観点では、夫は随分と頼りにされていないことが分かる。

上位陣について回答者の世代別に区分した結果が次のグラフ。

↑ 冬の疲れを解消する方法(複数回答)(世代別、上位陣)
↑ 冬の疲れを解消する方法(複数回答)(世代別、上位陣)

スイーツや温かい飲み物、同僚とのおしゃべり、外食は世代間の差異はあまり無い。一方、お風呂に入る、趣味を楽しむ、温かい食べ物は歳を経るほど回答率が高くなる。お風呂は納得もいくが、飲み物では歳の差が無い一方で食べ物では明確に年上の方が回答率が高くなるのは不思議な話。

逆に子供と遊んだりママ友とのおしゃべりでは若年層ほど高くなる。歳を重ねるに連れてこれらのコミュニケーションから疎遠になり、行いにくくなり、疲れを解消する方法としては使いづらくなるのが実情だろう。特に50代ともなれば、その多くは子供がすでに大きくなっており、むしろ疲れが増してしまうかもしれない。

選択肢を見直すと「夫いびり」「部下・後輩いびり」のような問題視せざるを得ない回答事例もあるが、多くはささいな解消法に違いない。まだ寒さが厳しい中、自分に有益な手軽な疲労解消法を用い、日々の疲れから脱却したいものだ。


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