
徹夜明けはリポビタンDと共に朝日を迎える
今調査は2014年6月28日から30日に渡り、栄養ドリンク・エナジードリンクの飲用経験がある15歳から59歳の男女に、携帯電話によるインターネット経由で行われたもの。有効回答数は1000件。男女比は均等、世代構成比(10代から50代)はほぼ均等割り当て。
疲れを覚えた時、元気を出したい時、リフレッシュしたい時……栄養・エナジードリンクに手を出す場面は多種多様だが、その中でも多くの人が実体験しているであろう場面が「徹夜明け」。成さねばならない作業をある程度終え、疲れが極限まで溜まり、かなりの眠気も蓄積されている。ロールプレイングゲームならばステータス画面にさまざまな異常が表示されている状態で、少しでも喝を入れてすっきりさせたい時に、どのような種類のドリンクを望むだろうか。全体では断トツで「リポビタンD」を選ぶ人が多かった。

↑ 徹夜明けの朝に飲みたいと思う栄養ドリンク・エナジードリンク(上位陣、複数回答)
単純に飲んだ経験があるドリンクなら「オロナミンC」にトップの座を明け渡したものの、徹夜明けという状況下では思いっきり大差をつけて君臨するその「リポビタンD」の姿には、頼れるメジャーどころのドリンク剤としての風格すら覚えるものがある。
次いで人気を集めているのは「ユンケル」で3割近く。「リポビタンD」と同じく栄養ドリンク系ではあるが、世間一般的には緊急度・効用度の面でグレードが高い感は強い。それだけ徹夜明けの朝はキツイとの認識があるのだろう。
それらに続くのは「メガシャキ」「レッドブル」「オロナミンC」「眠眠打破」「アリナミン」。比較的強めのエナジードリンク系や、目覚まし的な効用が特に期待できる商品が複数確認でき、眠気覚ましの効用に大きな期待が寄せられているのが分かる。逆に、通常の清涼飲料水に近い、大人しめなタイプのドリンクはあまり票を集めていないのも、より強い効用を求めている裏付けとなる。
女性はエナジードリンク系が苦手?
続いて属性別。まずは男女別だが、ツートップの「リポビタンD」「ユンケル」の手堅さは変わらない。

↑ 徹夜明けの朝に飲みたいと思う栄養ドリンク・エナジードリンク(上位陣、複数回答)(男女別)
回答値に大きな差異が出るのは3位以降。女性は男性と比べて「メガシャキ」「眠眠打破」のような眠気覚まし効用がはっきりとしているもの、知名度が高く飲みやすい「オロナミンC」の支持率が高い。
他方男性は「レッドブル」のようなエナジードリンクの値が高い。特に男性のエナジードリンク好きは他項目、例えば「これまでに飲んだことがあるドリンク」「気合いを入れたい時に飲みたいドリンク」「気分転換の際に飲みたいドリンク」など多数の状況下で選択されるドリンク項目でも表れている。エナジードリンク系のプロモーションやパッケージ、うたわれている効用などから、荒々しさを覚え、女性は幾分腰が引けてしまうのだろうか。
世代別では各ドリンクの好き嫌いが結構明確に出ている。

↑ 徹夜明けの朝に飲みたいと思う栄養ドリンク・エナジードリンク(上位陣、複数回答)(世代別)
若年層は「リポビタンD」「レッドブル」などを好み、中堅層以降になると「ユンケル」が大きく伸びる。40代で「ユンケル」は「リポビタンD」を抜き、徹夜明けの友として最上位につくことになる。世代による味のとらえ方の違いの他に、栄養・エナジードリンクの類は一度自分が好んで常飲し始めると、それを継続する傾向が強いことから(定番アイテムとして習慣化する)、昔から長らく販売されている、効力を期待したい時の一本として知名度が高い「ユンケル」が選択されたものと考えられる(ユンケルの店頭販売開始は1967年)。
栄養・エナジードリンクの類がスーパーやコンビニで満ちあふれる昨今だが、中でもエナジー系ドリンクの積極的なプロモーションぶりには驚かされるばかり。現在は若年層にターゲットを絞っているようで、実際に需要もその層が中心となっている。今後それらの世代が歳を経るに連れて、利用層も拡大していくのだろうか。気になるところではある。
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