リサーチバンクが2014年9月10日に発表したペットに関する調査結果によると、調査対象母集団の3割近くが現在の居住地でペットを飼育しているという。それではそのペット保有者は、一体どのような利点をペット飼育で覚えているのだろうか。もっとも多くの人、飼育者の実に8割強は「癒(いや)し」にあると答えている(【発表リリース:ペットに関する調査】)。



今調査は2014年8月29日から9月3日にかけて10代から60代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比、10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。

先行記事で解説の通り、今調査対象母集団では29.3%の人が現在の居住地でペットを飼っている。女性の方が飼育率はやや高め。

↑ 現在居住地でペットを飼っているか(再録)
↑ 現在居住地でペットを飼っているか(再録)

それでは現在ペットを飼っている人たちは、その飼育によってどのような利点、メリットを感じているだろうか。選択肢を挙げ、該当するものすべてに答えてもらった結果が次のグラフ。最上位項目は「いやされる」で83.5%だった。

↑ ペットを飼っていて良かったことは(複数回答、ペットを飼っている人限定)
↑ ペットを飼っていて良かったことは(複数回答、ペットを飼っている人限定)

全体では8割、女性に限れば9割近くが「ペットを飼うことで癒しを得ることが出来た」と回答している。飼育ペット種類ごとの癒され率はデータ上には無いものの、どのような種類のペットでも自分が愛するものに癒しを覚えない人はごく少数というのも納得は行く。

次いで多いのは「楽しみが増えた」で5割近く。芸を仕込んだりその挙動一つ一つを観察したり、成長の過程を写真や動画に捕えたり……飼育の労苦そのものが楽しいという人もいるだろう。さらに「心豊かになった」はペットの事を思いやる気持ちが生まれた結果ともいえる。

ペットの存在がコミュニケーションツール的な役割を果たすこともある。「ペットを通じて家族と会話」「ペットを通じ近所と交流」「ペットを通じ友達が出来た」などが該当する。同じ種類のペットを飼っている人とは特に、有意義な情報交換もできるし、ペット同士の交流も望めよう。

実用的な話としては「防犯」「子供の情操教育」などが該当する。金魚やハムスターに防犯をさせるのは不可能なのである程度種類が限定されるが、安心感を積み増すために役立つ、頼りになる存在には違いない。

今件は見方を変えるとその多くの事例について「このような長所があるからペットを飼った」ともいえる。癒し効果が期待できるから、人生の上での楽しみを得るため、寂しさを紛らわせるためにペットを飼う人は少なくない。またその観点で考えると、女性が男性と比べて多くの項目で高い回答率を示しており、中でも防犯や寂しさを解消する点で男女差が大きく出ている動きには納得してしまうものである。


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