ライフメディアのリサーチバンクは2014年10月15日、睡眠に関する調査結果を発表した。それによると調査対象母集団においては、朝起きるスタイルとしては「自然に目覚める」との人がもっとも多く、男性では6割近く、女性でも5割近くに達していることが分かった。次いで男性は目覚まし時計で目覚める、女性は(従来型)携帯電話やスマートフォンのアラームで目覚めると回答している。2年前の同様の調査結果と比較すると、「自然に目覚める」の回答率が増加しているのが確認できる(【発表リリース:睡眠に関する調査】)。



「自然に起きる」がナンバーワン


今調査は2014年10月3日から8日にわたり、10代から60代の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200件。男女比・世代構成は均等割り当て。

普通のライフスタイルで日々を過ごしている人は、朝に起きて夜眠る生活をすることになる。休みの日は多少の寝坊も可能だが(テレビ視聴時間などの行動様式の調査結果を見ると、大よそ平日よりも休日は1時間ほど起床時間が遅い)、平日は決まった時間の起床が求められることが多い。

それでは普段朝起きる際には、どのような起床スタイルをしているのだろうか。調査対象母集団に対し普段の起床の仕方を複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。もっとも多いのは男女共に「自然に目覚める」で、男性は55.2%、女性は48.5%という結果となった。

↑ 普段は朝、どのように起きるか(2014年)
↑ 普段は朝、どのように起きるか(2014年)

回答者は10代から60代の男女で、職業別などの制限はないことから、多分に就業者であることが想定される。ならば多くの人が決まった時間までに起きねば遅刻をしかねず、寝坊予防策を打たねばならないはず。しかし「自然に目覚める」人が最多回答なのには驚かざるを得ない。もっとも今件は複数回答制であることから、「普段は何らかの予防策を打っているものの、身体が起床リズムを覚えてしまい、目覚ましなどが鳴る前に自分で起きてしまう」とする事案もあるのだろう。

続いて多い回答は、男性は目覚まし時計で35.8%、女性は従来型携帯電話やスマートフォンのアラーム機能で43.5%。女性の携帯電話アラーム利用率が高いのは、日常生活に密着する形での利用性向が高いかのが原因だと考えられる。あるいはスマートフォンなどのアラームでは音量が足りず起きられないので、もっと強力な目覚まし音を期待できる目覚まし時計を男性は好んで使っているという考え方もある。

それ以下の選択肢、家族に起こさせる、テレビなどは少数派。メインは「自然に目覚める」「目覚まし時計」「携帯電話のアラーム」の3タイプと見て良い。

2年前と比べると……?


今件項目は2年前にも同様の内容で調査が行われており、その結果も確認することができる。

↑ 普段は朝、どのように起きるか(2012年)
↑ 普段は朝、どのように起きるか(2012年)

上位陣の圧倒的な回答率に変わりはないが、例えば男性の序列が自然・携帯のアラーム・目覚まし時計の順となっているなど、幾分の違いが見られる。しかも女性のトップは「従来型携帯電話・スマートフォンのアラーム」で、「自然に目覚める」をも超えている。

そこで前回2012年調査から今回2014年調査の結果の変移を算出したのが次のグラフだが……

↑ 普段は朝、どのように起きるか(2012年→2014年の変移)
↑ 普段は朝、どのように起きるか(2012年→2014年の変移)

男女とも「自然に目覚める」が大きく増加し、従来型携帯電話・スマートフォンのアラーム、家族に起こさせるが大きく減っている。特に携帯電話のアラーム利用率は、この2年でスマートフォンの普及率が大きく上昇したことを考慮すると、首を傾げてしまう結果ではある。単純な統計上の誤差としては大きすぎる。

目覚まし時計の利用率にほとんど変化が無い点も合わせて考えると、電池の消耗のことを考えてアラームの利用が減り(起きてアラームを止めてから充電しても良いが、起床から出勤・登校までの時間はさほど長くなく、また充電のために持ち出しを忘れるリスクが生じる)、その分、自ら目を覚ます人が増えているのかもしれない。


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