
今調査の調査要件は先行記事【一日の平均歩数は男性6465歩・女性5820歩(最新)】を参照のこと。
次に示すのは等価世帯所得別に区分した上で、主要な生活習慣の項目に関して、該当するか否かを尋ねたもの。詳細の解説は無いが等価世帯所得には就業収入以外に不動産収入、株式による配当、そして年金なども含まれる。年金生活者の多くは貯蓄の切り崩しで生活費を補てんするため、必然的に世帯収入は低めとなる。
等価世帯所得とは単純な世帯所得ではなく、世帯所得を世帯人員の平方根で割って調整したもの。世帯人員の生活水準を推し量ることができる値となっている。世帯所得は世帯人員数に影響されることから、等価世帯所得が用いられている。また、単純に世帯人員数で除算せず平方根を使うのは、世帯人員数が少ない方が生活のコストが割高になるからである。
まずは男性。

↑ 等価世帯所得別生活習慣(20歳以上、男性)(2022年)
運動習慣のある無し、睡眠不足、肥満者率に関しては、世帯年収との相関関係は無いように見える。一方で習慣的喫煙はおおよそ等価世帯所得が低い方が、多飲酒は高い方が、高い値が出ている。ただし睡眠不足については、一部でイレギュラーが生じているが、等価世帯所得が低い方が値は高くなるとの解釈もできる。
男性では金銭的な余裕が乏しい人ほど、たばこをよく吸い、お酒はたしなまないことになる。喫煙は貧者の娯楽とはよく聞く言い回しだが、それが具体的な数字となって表れた形となる。肥満者率が等価世帯所得と関係がないように見えるのは、意外さを感じる人もいるかもしれない。
女性も男性と基本的には変わらない。

↑ 世帯年収別生活習慣(20歳以上、女性)(2018年)
運動習慣や睡眠不足に関しては法則性は見られない。他方、習慣的禁煙は等価世帯所得が低い方が、多飲酒は高い方が、値が高くなるように見える。また、運動習慣が無い件や肥満者率も一部でイレギュラーが生じているが、等価世帯所得が低い方が値は高くなるように見える。特に肥満者率は男性と比べると傾向に違いがあり、興味深い。
今件は回答時の状況を確認したものであり、過去の状況までは反映されていない。飲酒の多少、寝不足、喫煙状態などはともかく、肥満であるか否かはこれまでの生活習慣が多分に影響する。とはいえ等価世帯所得が急激に変化する状況も考えにくいため、現状の等価世帯所得が継続している状態での結果と見なしても大きなぶれは無いだろう。
繰り返しになるが、今件はあくまでも相関関係の結果を記したもので、因果関係を立証するものではない。傾向が確認できること、因果関係がある程度推測できること、そしてその推測を裏付けるための他方面での調査検証のきっかけとなるものと見なせばよいだろう。
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【男は中年・女は高齢ほど肥満者が多い法則(最新)】
【毎日吸う人も1日1箱足らずが上限…年齢階層別喫煙動向(JT発表)(最新)】
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等価世帯所得とは単純な世帯所得ではなく、世帯所得を世帯人員の平方根で割って調整したもの。世帯人員の生活水準を推し量ることができる値となっている。世帯所得は世帯人員数に影響されることから、等価世帯所得が用いられている。また、単純に世帯人員数で除算せず平方根を使うのは、世帯人員数が少ない方が生活のコストが割高になるからである。
まずは男性。

↑ 等価世帯所得別生活習慣(20歳以上、男性)(2022年)
運動習慣のある無し、睡眠不足、肥満者率に関しては、世帯年収との相関関係は無いように見える。一方で習慣的喫煙はおおよそ等価世帯所得が低い方が、多飲酒は高い方が、高い値が出ている。ただし睡眠不足については、一部でイレギュラーが生じているが、等価世帯所得が低い方が値は高くなるとの解釈もできる。
男性では金銭的な余裕が乏しい人ほど、たばこをよく吸い、お酒はたしなまないことになる。喫煙は貧者の娯楽とはよく聞く言い回しだが、それが具体的な数字となって表れた形となる。肥満者率が等価世帯所得と関係がないように見えるのは、意外さを感じる人もいるかもしれない。
女性も男性と基本的には変わらない。

↑ 世帯年収別生活習慣(20歳以上、女性)(2018年)
運動習慣や睡眠不足に関しては法則性は見られない。他方、習慣的禁煙は等価世帯所得が低い方が、多飲酒は高い方が、値が高くなるように見える。また、運動習慣が無い件や肥満者率も一部でイレギュラーが生じているが、等価世帯所得が低い方が値は高くなるように見える。特に肥満者率は男性と比べると傾向に違いがあり、興味深い。
今件は回答時の状況を確認したものであり、過去の状況までは反映されていない。飲酒の多少、寝不足、喫煙状態などはともかく、肥満であるか否かはこれまでの生活習慣が多分に影響する。とはいえ等価世帯所得が急激に変化する状況も考えにくいため、現状の等価世帯所得が継続している状態での結果と見なしても大きなぶれは無いだろう。
繰り返しになるが、今件はあくまでも相関関係の結果を記したもので、因果関係を立証するものではない。傾向が確認できること、因果関係がある程度推測できること、そしてその推測を裏付けるための他方面での調査検証のきっかけとなるものと見なせばよいだろう。
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