2026-0321たばこ関連の話題の中で注目を集めているのが、加熱式たばこの存在。紙巻たばこのようにたばこの葉を燃焼させず加熱して使うたばこで、日本では2015年に発売されたIQOSをきっかけに知名度が上がり多くの人が利用することとなった、新しいスタイルのたばこ製品である。今回は厚生労働省が2026年3月18日に発表した令和6年分の「国民健康・栄養調査結果の概要」を基に、加熱式たばこの利用実情を確認していくことにする(【国民健康・栄養調査】)。

喫煙者における加熱式たばこの浸透度合い


今調査の調査要件は先行記事【一日の平均歩数は男性7763歩・女性6495歩(最新)】を参照のこと。

先行記事【喫煙率は成人男性24.5%・女性6.5%、では受動喫煙は?(最新)】にもある通り、今調査の結果においては、成人男性の喫煙率は24.5%、成人女性の喫煙率は6.5%となっている。なお現在習慣的に喫煙している人とは、たばこを毎日吸っているか時々吸う日があると回答した人を意味する。

↑ 現在習慣的に喫煙している人の割合(男女別・年齢階層別)(2024年)(再録)
↑ 現在習慣的に喫煙している人の割合(男女別・年齢階層別)(2024年)(再録)

そこで習慣的に喫煙している人にどのような種類のたばこを吸っているかを「紙巻たばこ」「加熱式たばこ」「その他(きせるなど)」の選択肢から複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。「その他(きせるなど)」はごく少数の回答だったため今回の精査では除外する。

↑ 習慣的に喫煙している人が使用しているたばこ製品の種類(男性、複数回答、年齢階層別)(2024年)
↑ 習慣的に喫煙している人が使用しているたばこ製品の種類(男性、複数回答、年齢階層別)(2024年)

↑ 習慣的に喫煙している人が使用しているたばこ製品の種類(女性、複数回答、年齢階層別)(2024年)
↑ 習慣的に喫煙している人が使用しているたばこ製品の種類(女性、複数回答、年齢階層別)(2024年)

男性では全体で65.4%が紙巻たばこ、41.4%が加熱式たばこ。後述するが足すと100%を超すため、併用している人も少なからずいる。年齢階層別では40代以下は紙巻たばこの使用者は少なめで加熱式たばこは多め、50代以上になると紙巻たばこの方が加熱式たばこよりも多くなる。新しい喫煙スタイルともいえる加熱式たばこは男性若年層から中年層には大いに受け入れられている。20代で紙巻たばこが高めに出ているのは入手のしやすさや、まずは定番なものを選んだということだろうか。

女性では全体で60.0%が紙巻たばこ、44.2%が加熱式たばことなり、男性よりも加熱式たばこの使用率は高い。年齢階層別では加熱式たばこの使用率は30代がピークの67.9%。女性の若年層における加熱式たばこの浸透状況は、男性とほぼ変わりないものとなっている。

紙巻たばこと加熱式たばこを併用しているか


喫煙者にとって紙巻たばこか加熱式たばこかはどちらか一方のみを選択しなければいけないわけではない。状況に応じて使い分けても問題はない。そこで習慣的に喫煙している人における使用するたばこの種類の組み合わせを尋ねた結果が次のグラフ。「紙巻たばこと加熱式たばこ」には、紙巻たばこと加熱式たばこの双方を回答した人に加え、さらに「その他(きせるなど)」も回答した人(つまり紙巻たばこ、加熱式たばこ、きせるなどをすべて使っている人)も含まれる。

↑ 習慣的に喫煙している人が使用しているたばこ製品の組み合わせ(男女別・年齢階層別)(2024年)
↑ 習慣的に喫煙している人が使用しているたばこ製品の組み合わせ(男女別・年齢階層別)(2024年)

紙巻たばこと加熱式たばこを併用している人は男性で8.4%、女性で4.8%。年齢階層別で見ると男性では20代で25.0%、女性で14.2%と、少数派ではあるがそれなりの人が併用している。利用時の煩雑さを考えると、最初から紙巻たばこと加熱式たばこの併用を考えるのはごく少数派で、多くは最初紙巻たばこのみだったのが、加熱式たばこも併せて使うようになったものと考えられる。


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