鼻づまりイメージグラクソ・スミスクラインは2009年2月18日、花粉症と眠りに関する調査結果の一部を発表した。それによると、花粉症の症状を持つ人が花粉の時期において、一日のライフサイクルで一番つらいのは「就寝時」と答えた人がもっとも多く3割近くを占めた。仕事や勉強中、登下校・通勤中より、花粉症の症状でなかなか眠れなくて困っている人がかなり多いように見受けられる([発表リリース、PDF])。




今調査は2009年2月7日から8日の間、インターネット経由で「花粉症を持ち」「症状として鼻づまりがもっとも辛いと感じている」人のうち20歳以上を対象に行われたもので、有効回答数は500人。男女比は1対1で、年齢階層比は非公開。調査母体が花粉症発症者の中でも「鼻づまり」がひどい人に限定されていることを留意しておく必要がある。

さて花粉の時期になると、花粉症発症者は自分の意思に関わらず、さまざまな症状が出る。今調査母体では特に「鼻づまり」がひどく、色々と大変な思いをすることになる。周囲の目を考えると体の求めるままに鼻をかみつづけるわけにもいかないし、そのままにしておくと息が苦しくなる・鼻水がたれおちるなど、八方ふさがりの状態に。

そのような人たちは、一日のライフサイクルの中でどのような時が一番辛いだろうか。もっとも多い回答は意外にも「就寝時」で、27.4%を数えていた。

花粉症の時期、最もつらいと感じるときは(花粉症を発症しており、鼻づまりが一番辛いと感じている人)
花粉症の時期、最もつらいと感じるときは(花粉症を発症しており、鼻づまりが一番辛いと感じている人)

個人的にも「寝る前は誰の目も気にする事はないのだから」と思うのだが、症状がひどくなると鼻づまりが気になる・呼吸が苦しくなる・鼻水がたれるなど、なかなか落ち着いて眠りに入ることができないというあたりが、具体的な「辛い」理由だろう。第二位には「仕事中、デスクワーク時」で、これが21.2%。その後には「睡眠時」と、「就寝時」とほぼ同じ回答が並ぶ。「寝るとき」と「寝ているとき」をあわせた、睡眠がらみの「辛さ」と考えれば47.4%に達し、半数近くの人が「花粉症で満足に眠れない」と悩んでいることになる。

これを裏付けるのが、レポートに掲載されていた次のグラフ。調査母体における、花粉症の時期とそうでない時期の睡眠時間を表したものだが、明らかに花粉症の症状が出ているときの方が睡眠時間が短くなっている。

花粉症の時期とそうでない時期の睡眠時間
花粉症の時期とそうでない時期の睡眠時間

各区切りの中央値などで平均を出すと、1.2時間もの差が出たという。花粉症はその症状自身が辛いだけでなく、その辛さで睡眠にも影響を及ぼし、寝不足の点でも本人を苦しめている、というわけだ。



当方(不破)は元々鼻が弱く、鼻炎のケもあるようで、風邪を引いておらず花粉症の時期でなくとも、鼻が華厳の滝状態になることがある。恐らくは体調不良のシグナルだろうと、ビタミンなどの栄養をとった上で早めに寝る、寒くない格好をするなどの対処をして、大抵は早期に解消する。

鼻づまりイメージしかし花粉症の時期(今まさにその時期だ!)になると、風邪でも体調不良でもないのに、鼻がナイアガラ状態になるときもしばしば。同時に目にもかゆみが出てくるので、花粉症だということがすぐに分かる。幸いにも「なかなか寝付けないほど」ひどいものではないので、いつも通りの睡眠時間はとれるのだが、仮に「鼻づまりで寝付けなかったら」と思うと気の毒でならない。

最近ではリリース発行元のグラクソ・スミスクライン発売の「ブリーズライト」をはじめ、鼻づまりを楽にするアイテムも多数発売されている。自己治ゆ力を頼りにしないのも問題かもしれないが、そのせいで寝不足になり体調を壊しては本末転倒。適度な処置でしっかりとした睡眠をとることから、体の復調は始まるものだと考えてみよう。




スポンサードリンク