アルコール依存症イメージ当方(不破)は元々お酒の類が苦手で、内臓疾患による入院を経てお酒が飲めなくなったので体感として経験はないのだが、世の中にはアルコールに依存してしまい生活が色々と困難になる人が少なからず存在する。男性の酒飲みはもちろん、「キッチンドランカー」の言葉が存在するように、女性も料理の過程でつい料理酒を口にしてしまい、気が付いたらアルコールを手放せなくなったというパターンも世の中にはたくさんある。先日アクセス解析の過程で見つけた厚生労働省の【e-ヘルスネット内データベースサイト】で、すぐに出来るアルコール依存症チェックリストが掲載されていたので、今回はこれを紹介し、気になる人に役立ててもらおうと考えた。




このチェックリストは「新久里浜式アルコール症スクリーニング」と呼ばれるもの。略称は「新KAST」。「新」とあるからには「旧」もあるわけだが、新版は旧版と比べて点数の重みづけを配するとともに、精度アップのため性別で分けられている。まずは男女それぞれのバージョンを見てみることにしよう。

いずれも「過去6か月の間に該当するのなら『はい』、そうでなければ『いいえ』」を選択する。点数の加算は順番に(はいの場合/いいえの場合)。点数を加算していき、全部の質問に答えた時点で自分が何点だったかを覚えておく。

■男性版
1.食事は1日3回、ほぼ規則的にとっている(0/1)
2.糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断され、その治療を受けたことがある(1/0)
3.酒を飲まないと寝付けないことが多い(1/0)
4.二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりしたことがある(1/0)
5.酒をやめる必要性を感じたことがある(1/0)
6.酒を飲まなければいい人だとよく言われる(1/0)
7.家族に隠すようにして酒を飲むことがある(1/0)
8.酒が切れたときに、汗がでたり、手が震えたり、いらいらや不眠など苦しいことがある(1/0)
9.朝酒や昼酒の経験が何度かある(1/0)
10.飲まないほうがよい生活が送れそうだと思う(1/0)

■女性版
1.酒を飲まないと寝付けないことが多い(1/0)
2.医師からアルコールを控えるように言われたことがある(1/0)
3.せめて今日だけは酒を飲むまいと思っていても、つい飲んでしまうことが多い(1/0)
4.酒の量を減らそうとしたり、酒を止めようと試みたことがある(1/0)
5.飲酒しながら、仕事、家事、育児をすることがある(1/0)
6.私のしていた仕事をまわりのひとがするようになった(1/0)
7.酒を飲まなければいい人だとよく言われる(1/0)
8.自分の飲酒についてうしろめたさを感じたことがある(1/0)

結果としては、

・男性4点以上、女性3点以上……アルコール依存症の疑い高し。専門医療の受診をオススメ。
・男性1-3点、女性1-2点……要注意群。禁酒、飲酒量の低減が必要。ただし男性は項目1のみの得点、女性は項目6のみの得点の場合はアルコール依存症とは無関係。
・男女ともゼロ……正常群。

とのこと。

アルコール依存症イメージ男性の項目2は「6か月以内」という制限があることに留意して欲しいが、それ以外は(得点結果の一覧中でも無関係と指摘されている項目はともかく)何らかの形でお酒に依存している傾向を表しているのが分かる。これらの症状が積み重なることで、生活における依存度が積み増しされていくわけだ。

さて、あなたはいくつチェックが入っただろうか。

もちろんe-ヘルスネットは、チェックをして「依存症度」が分かったらそれでオシマイ、という放り投げ的なサイトではない。ちゃんとチェックリストのページに【酒量を減らすための方法】のリンクも設定してある。該当する人がいたら、ぜひこちらのページも読み進めて欲しい。

また今リストは自分自身だけでなく、周囲にアルコール依存症の気配がある人にもお勧めしたい。何故なら、依存症を有する人には、まったく自分自身で自覚の無い人もいるからだ。そもそも論として自覚が無ければ、診断自身をしようとするはずもない。突然強要すると反発を受けるかもしれないので、お遊びがてらに今チェックをしてもらい、本人に依存症のリスクを知ってもらう、あるいは自覚をしてもらうという手もあるだろう。




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