ダイエットイメージマイボイスコムは2009年7月21日、ダイエットに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、ダイエット方法としてもっともよく行われている・行われた方法は「食事1回分の量を減らす」で3割強の人が回答していた。運動などで消費カロリーを減らすより、食事の制限をする方がダイエット方法としては好まれる傾向があるようだ(【発表リリース】)。



今調査は2009年7月1日から5日にかけて行われたもので、有効回答数は1万4943人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代35%・40代30%・50歳以上19%など。

【ダイエット倶楽部】でも紹介しているように、世の中には実に多種多様なダイエット方法が存在する。時としてその流行りすたりによっては、かつての「寒天ダイエット」や【「バナナダイエット」が市場に与えた影響をグラフ化してみる】でも紹介したように、特定商品の市場を大きく変動させる場合すらありうる。

それでは現在ダイエットをしている人・過去にダイエットをしたことのある人64.9%において、一番よく実践されている・されたダイエット方法は何だろうか。トップについたのは「食事1回分の量を減らす」で34.7%。3人に1人が食事の量を減らしてダイエットを試みたことがある計算になる。

今やっている・過去にやっていたダイエット方法
今やっている・過去にやっていたダイエット方法

第二位にも「カロリーや成分バランスを考えた食事をとる」がついているなど、食事に関する制限でダイエットをする人が多いことがあらためて分かる。ダイエットは基本的に「入るものを減らす」か「出るものを増やす」しかない。後者については運動などが一般的であるものの、やはり「時間がない」「面倒くさい、疲れる」などの理由から、敬遠されることが多いのだろう。あるいは【「太ってる」自分で思うその原因 男子は「食べ過ぎ」女子は……?!】にもあるように「食べ過ぎが太っている原因だから、それを正せば」という思いからの行動なのかもしれない。

最近流行りの「体重や体脂肪率を図り」「食べた物を手帳やノートに記録」し、現状をしっかりと認識することでダイエットに対する意識・モチベーションを向上させる方法も確認できるが、その値はあまり高くない。ダイエットは結局自身の意識の問題であることを考えれば、人によっては非常に効果的な方法なのだが、まだまだ一般的ではない、ということなのだろうか。

また、「断食」「食事の回数を減らす」という項目にもそれなりの回答者がいるのが気になる。たとえば1日5食だったのを3食に減らす、のならともかく、食事回数を通常の3回から減らすのは一般的に健康には良くないといわれている(1食を抜くことがむしろ体には良い、とする説もある)。体重は減るかもしれないが体そのものにトラブルを引き起こす可能性があるので、無茶はくれぐれも慎むように。

なお気になるのが「間食を無くす」「甘味系飲料を止める」という項目が無いこと。【[食事]間食を極力減らす】でも解説しているように、間食をしている人はそれを止めるだけで、かなりのダイエット効果が期待できる。ジュースなどを飲んでいるのなら、それを止めれば効果倍増。断食・食事の回数を減らす・量を少なくする云々の前に、まずは間食・ジュースを止めることから始めてみよう。



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